中公設市場跡地にできた商業施設「MultinaBox(マルチナボックス)」(名古屋市中区大須3)の開業式典が8月28日、開かれた。
同施設は敷地面積1439.62平方メートル、延べ床面積3625.55平方メートルで、地上3階建て。
1階にはタピオカドリンク専門店「辰杏珠(しんあんじゅ)」(営業時間は10時~21時30分、金曜・土曜・日曜・祝日前は22時まで)が今月17日にすでに営業を開始し、人気を集めている。屋上には、スペイン生まれのラケットスポーツ「パデル」がプレーできる「パデル名古屋」(9時~23時、日曜は22時まで)が31日にオープン。ガラスに囲われたパデル専用のコートを2面配し、間に設けた人工芝スペースでは、利用客自身が調理するBBQやパエリアを楽しめるメニューも用意する。
9月7日には、原宿で人気の「レインボー綿あめ」の店「TOTTI CANDY FACTRY(トッティキャンディファクトリー)」、「SHIBUYA109」に出店し人気のイチゴ飴専門店「Strawberry Fetish(ストロベリー フェチ)」、トルネードポテトやチーズドックなど「長い食べ物」が楽しめる「LONG! LONGER!! LONGEST!!!(ロング!ロンガー!!ロンゲスト!!!)」(以上、11時~20時)がオープンする。
パソコン専門店「パソコン工房 グッドウィル」(11時~20時)が10月12日オープン予定。フリーランスの美容師がシェアして使う個室型シェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON」(10時~21時)、中古のフィギュアやキャラクターグッズを扱う「らしんばん」(11時~20時)が10月上旬オープンを予定している。
式典には、運営する矢作地所の芝山真明社長、河村たかし名古屋市長らが参加。芝山社長は「大正7年に開業した中公設市場は建物の建て替えもあったが約100年続いてきた。一昨年役割を終えて、今回新たな施設に生まれ変わった。人気の店のほか、パソコンショップなど大須らしい店舗、美容師がシェアする新しいスタイルの店など、いろいろな業態が交ざるマルチな施設」とあいさつした。
河村市長は「建物は残したいと伝えていたが、耐震強度の問題があったと聞いている。ごちゃごちゃなものが混ざる大須。より盛り上げてもらいたい」とメッセージした後に、名称「マルチナボックス」を織り交ぜながら、中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ!」を歌い上げた。式典では、「初めて」だと言うタピオカドリンクの試飲や、パデルの体験プレーを行った。