「あいちのたてもの博覧会」が10月12日、名古屋市内を始め愛知県内の各所で始まった。主催は愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(以下、愛知登文会)(名古屋市東区2)。
登録有形文化財の魅力を広く県民に知ってもらい登録文化財への関心を高めることを目的に、愛知県内にある国登録有形文化財建物の特別一般公開などを行う同企画は今年で6回目。
期間中、特別公開日を設けて所有者の協力で普段は一般公開していない建物を公開するほか、専門家による建物の解説も行う。昨年までは「建物特別公開」という名称だったが、今年度から令和の時代の最初に相応しく、今まで以上に魅力ある公開イベントにしていきたいとの思いから名称を変えた。
特別公開実施日は期間中の土曜・日曜・祝日。10月は「柴田家住宅」(清須市、今月19日)、「筧家住宅」(名古屋市、同20日)などで、料亭の食事や茶席、専門家が案内するディープツアーなども楽しめるプレミアム企画(有料、1カ所あたり2時間程度)を行う。11月は45カ所で無料公開を行う。11月2日は北尾張地方、4日は名古屋市、9日は西三河地方、10日は知多地方、17日は東三河地方、24日は尾張地方で対象の建物を公開する。
同企画の事務局を務める名古屋テレビ塔の石坂喜和さんは「愛知県には所有者の方が大切に維持管理してきた多くの登録有形文化財があり、それぞれが特徴的な造りとなっている。ぜひ一つでも多くの登録有形文化財に足を運んで歴史を感じていただけたら」と話す。
実施場所により、予約が必要な場所や自由見学の時間も異なる(自由見学無しの場所もある)。問い合わせは「都市研究所スペーシア」(TEL 052-242-3262)で受け付ける。11月24日まで。