久屋大通公園内に9月18日にグランドオープンする公園と商業施設が一体になった「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」(名古屋市中区錦3~丸の内3)の内覧会が14日、開かれた。
1年強の期間を掛け、同公園内の名古屋テレビ塔があるテレビ塔エリアと北エリアの改修工事を進めてきた。錦通りと外堀通りの南北約1キロメートルの公園内を4つのゾーンに分け、飲食店や物販店の出店、芝生広場や植栽の中を歩ける小道やアートベンチなどを設置する。テレビ塔南側には深さ約3センチの水を張った、ミストも出る水盤を設置。エレベーター・エスカレーターも新設し地下街との導線改修も行った。
主に2階建ての商業施設24棟が立ち、名古屋初出店22店舗、新業態5店舗を含む全35店舗がオープンする。同施設を手掛けた三井不動産中部支店長の村元祐介さんによると、Park-PFI制度を活用した都市公園施設としては日本最大の広さという。「三井不動産としても新しい取り組み。大きな施設で期待してる。水盤にはテレビ塔を映し出し、夜にはミストを使った演出を行う。一つの名所にしたい」(村元中部支店長)と話す。
最北のゾーン1には中央に大型芝生広場が広がりハンモックやテントが設置される。来園者が自由にピクニックなどを楽しむほか、ヨガなど朝活やマーケットイベントなどを展開する。最北に出店するブック&カフェ「名古屋天狼院書店」などが出店。
飲食店が多いゾーン2は、スヌーピーが登場するコミック「PEANUTS」にゆかりのあるアメリカ西海岸をテーマにしたカフェ「PEANUTS Cafe(ピーナッツ カフェ) 名古屋」、麹を使った料理や日本酒の店「糀(こうじ) MARUTANI」などが出店。各店舗テラス席があり、公園の緑やテレビ塔のある眺めを楽しめる。
テレビ塔の足下・北側のゾーン3は、アウトドアアイテム、・アパレルのショップや名古屋初出店のカフェも併設する「Snow Peak(スノーピーク)」、ドリンク片手に卓球を楽しめる卓球総合施設「T4 NAGOYA」などが出店。中央には芝生エリアを有しアクティビティーを楽しめる。
同塔南側のゾーン4は中央に設けた水盤の周りに東海エリア初出店のカフェ「ラルフズ コーヒー」を併設する「ポロ ラルフローレン」、ファッションブランド「COACH」などの物販店のほか、「ワイマーケットブリューイング」(中村区名駅3)が手掛ける発酵居酒屋「ナゴロバ」、日本茶を使ったスイーツを提供する「茶匠 清水一芳園」、大阪発のクレープ店「ROCCA & FRIENDS Creprie to Tea(ロッカ&フレンズ クレープリー トゥ ティー)」など飲食店が出店する。
各店舗、アルコール消毒液の設置や飛沫(ひまつ)防止シートの設置など基本的な感染対策は行う。飲食店はテークアウトメニューを積極的開発しているという。
店舗の営業時間は各店で異なる。公園は24時間開放(一部施設は夜間の使用不可)。