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名古屋市公会堂が開館90周年へ ロゴマーク募集やガイドツアー実施

90周年ロゴマークの募集チラシを手に名古屋市公会堂館長の木村寛さん

90周年ロゴマークの募集チラシを手に名古屋市公会堂館長の木村寛さん

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 イベントホール施設「名古屋市公会堂」(名古屋市昭和区鶴舞1)が10月10日、開館90周年を迎える。

舞台上から見た名古屋市公会堂大ホール

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 同施設は昭和天皇ご成婚を祝した名古屋市の記念事業として1930(昭和5)年に開館した。外観の見た目は当時とほとんど変わらないという。地下1階、地上4階建てで、1~3階部分の大ホール、4階のホールのほか、9つの集会場などを有する。音楽ライブ、演劇、大会、講演会、企業の総会などに利用される。昭和の時代には4階ホールでボクシングの試合もあったという。

 昭和50年代に半年間休館し改修。2017(平成29)年4月から2年間休館し、照明をLEDに、ホールの座席を広いものに変更、1階ロビー部分のタイル張り替えなど大改修を行った。

 今回、主に3つの記念企画を実施する。同施設館長の木村寛さんは「本来はコンサートなどを予定していたが新型コロナの影響で断念した」と話す。

 90周年のロゴマークを募集。明るく、楽しいデザインで登録有形文化財にふさわしいものなどのコンセプトに合ったものを求める。1人何点でも応募可能。賞金は「ごめんなさい。ありません」(チラシ原文ママ)とするが、応募作品を公会堂ホームページ上の「ウェブ展示会」に掲載するほか、ステージ上で開かれる作品と作者の記念撮影会の開催を予定する(いずれも希望者のみ)。

 木村さんは「賞金がなく申し訳ないが、公会堂に90歳の誕生日プレゼントという気持ちで応募していただければ。こちらからは思い出をお返ししたい」と話す。現状、1点の応募があり「応募いただいてうれしい。選ばれるかどうかは別として、お子さんでもどなたでも自分が思う作品を応募いただければ」と呼び掛ける。コンセプトや応募要項はホームページやチラシで確認できる。採用点数は1点で選ばれたロゴマークは同施設が作製するポスターやウェブなどに使用される。締め切りは9月30日。

 10月10日に館内ガイドツアーを開催。「歴史ある建物内に施されたレリーフや、ホール舞台上からの見学、どんな使われた方をしてきたかなど歴史を感じられる事柄をお話しする」と木村さん。10時30分~12時、14時~15時30分からの2回で、各回定員12人。参加無料。事前予約(先着順)が必要で、申し込みは電話とメールで受け付ける。

 90周年をイメージした「特別なライトアップ」も企画中だという。期間や内容は決定次第、ホームページなどで伝えるという。

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