イベントホール施設「名古屋市公会堂」(名古屋市昭和区鶴舞1)が10月10日、開館90周年を記念し虹色にライトアップされた。
昭和天皇ご成婚を祝した名古屋市の記念事業として1930(昭和5)年に開館した同施設。2017(平成29)年4月から2年間休館し大改修を行った。今年8月17日付けで国登録有形文化財(建造物)に登録された。
当日18時30分から、施設前に設置したスクリーンに第二次世界大戦中・戦後に起こった苦労や、ロックの殿堂として数々のミュージシャンの公演が開かれたこと、コスプレの聖地として使われていることなど、同施設の歴史やエピソードをまとめたスライドショーを上映した。
「コロナ禍の90周年 やまない雨は絶対ない」のメッセージの後、特別仕様のライトアップが点灯。音楽に合わせて外壁を虹色に照らし、中央には90thの文字を表示した。スクリーンには一般募集で集まった案の中から採用した90周年ロゴマークも投影しお披露目とした。
同施設館長の木村寛さんは「コロナ禍の世の中を元気づけることをテーマにカラフルな虹色でライトアップした。戦争も乗り越えてきた名古屋市公会堂。コロナも乗り越えるという気持ち」と話す。
人が集まりすぎないように大々的な告知は避け実施したが、会場では15人程度が特別仕様のライトアップを見届けた。木村さんのあいさつの後には拍手も起こった。「偶然通りかかった人や当館SNSの動画を見かけて来てくれたのでは」(木村さん)。
特別仕様のライトアップは1週間程度、展開される。