イギリスを拠点に活動するアーティスト・バンクシーさんの展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」が2021年2月3日~5月31日、金山総合駅前の旧「名古屋ボストン美術館」(名古屋市中区金山町1)で開催される。
ストリートや壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動することで知られるバンクシー。作品70点以上が集結する同展は、2018(平成30)年から、モスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスポン、香港、横浜の世界6都市を巡回し、累計100万人以上を動員した。10月9日から2021年1月17日まで大阪で開催している。
複数の個人コレクターの協力で、オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなどを過去最大級の規模で展示するという。注目の作品は「ガール・ウィズ・バルーン」「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」「ケイト・モス」「ラット」シリーズなど。
インスタレーションなどでバンクシーの世界観を追体験する展示も設置する。大型3面のスクリーンに映し出す活動のイメージ映像や、作家の制作風景を連想させるインスタレーション、パレスチナに建てられたホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の再現など。
会場の旧「名古屋ボストン美術館」は2年4カ月ぶりのオープン。同展を主催する「BANKSY~Genius or Vandal?~」名古屋製作委員会担当者は、同会場を選んだことについて「旧 名古屋ボストン美術館(金山南ビル)は名古屋市民にとってアートの聖地として愛されてきた。開催地を検討したときにここがふさわしいと判断し、名古屋市に相談した」と話す。横浜と大阪はイベントスペースでの開催で、名古屋は初めて美術館で開催する。「横浜、大阪とも違った展示になることを期待している。ぜひ注目してほしい」とも。
料金などチケット情報は12月中頃に公開する。