「名古屋おもてなし武将隊」が11月28、29日、アートピアホール(名古屋市中区栄3)で結成11周年を記念するイベント「名古屋おもてなし武将隊 11周年祭」を行った。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国武将6人と、陣笠(じんがさ)隊4人で2009(平成21)年に結成した同隊。名古屋城内で「おもてなし」と呼ばれる観光案内や写真撮影、演武を行うほか、イベント、メディアに出演して名古屋の魅力を伝えている。武将、陣笠隊共、卒業などによるメンバーの入れ替えを経ながら10人体制で精力的に活動を続けてきた。
今回のステージでは「れきしクン」のニックネームで人気の歴史作家・歴史ナビゲーターの長谷川ヨシテルさんが原作、毛利亘宏さんが脚本・演出を担当し、愚将と呼ばれた織田信長の次男・信雄を主役に据えた「織田信雄の物語」を上演。陣笠隊・踊舞(とうま)が信雄役を務め、戦国の世で次々と困難な二者択一を迫られる武将の苦労をコミカルに演じた。
後半は新型コロナウイルスの影響で名古屋城でも披露できなくなっていた10人全員での演武を久々に上演。迫力のある演武に客席からは大きな拍手が送られた。トークコーナーでは、演武動画の配信、マラソンチャレンジ、書道展など11周年に向けて行った11のさまざまな記念企画を振り返った。
信長は「今回の舞台は『つなぐ』ことの大切さをテーマにした。名古屋に生まれ、根付こうとしている武将文化を、これからもつないでいきたい。これからも皆とつながり、楽しい時間を共にしていきたい」と思いを語った。