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名古屋おもてなし武将隊が初のオンラインイベント 大須演芸場の舞台を生配信

大須演芸場で行われた「毎月武将隊 水無月」

大須演芸場で行われた「毎月武将隊 水無月」

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 「名古屋おもてなし武将隊」が6月28日、大須演芸場(名古屋市中区大須2)で舞台&オンラインイベント「毎月武将隊 水無月(みなづき)」を開催した。

観客は間隔を空けて着席し、舞台の様子を動画配信サイトで生配信

 名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国武将6人と、陣笠(じんがさ)隊4人で2009(平成21)年に結成した同隊。名古屋城(中区本丸1)で来場者の出迎えや観光案内、演武の披露など「おもてなし」活動を行うほか、イベントやメディアに出演している。

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 新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言を受け、名古屋城の閉鎖中はツイッターライブやショールームなどオンラインで活動。6月19日から名古屋城でのおもてなしを再開した(演武の再開は7月11日からの予定)。

 「毎月武将隊 水無月」は、多くの観客を集めることが難しい中でできることを模索して企画した新しいスタイルのイベント。舞台の様子を動画配信サイトで生配信し、少数の観客が観覧する。今回は会場に52人の観客が入場。入場時に検温、消毒など感染防止対策を徹底し、間隔を空けて着席。客席後方には配信用のカメラを設置し、十分なスペースを取っての上演となった。

 この日は織田信長が座長を務め、「織田信長438回忌」をテーマに上演。前田慶次の講談による「本能寺の変」や信長の法要に訪れた武将たちが繰り広げるコメディー劇、陣笠隊・太助が作詞作曲したオリジナル楽曲「燃やせ!!!!」の発表など、多彩な演目が披露された。

 途中、トークで取り上げる予定だった視聴者のコメントが見られなくなるなどアクシデントもあったが、約1時間の配信は無事終了。信長は劇中で「今この日ノ本に長らくあった当たり前のものが形を変えようとしている。国が破壊と創造にある時、個々に混迷と混沌(こんとん)が訪れる。400年を超えてよみがえったわれらが、この日ノ本、名古屋から全世界中に活力を与えるべきではないか。新たに手に入れた配信という武器を持って、毎月、全国にのろしを上げて参る」とイベントの毎月の開催を宣言。最後は観客と視聴者に呼び掛けて、勝どきを上げた。

 舞台終了後の会見で信長は「名古屋城でのおもてなしが出来ない時期も長かったが、われらは全員悩んだり不安になったりすることはなかったと思う。一人一人が自己研さんに努め、再開を心待ちにしながら日々を過ごしていた。名古屋城に行けない間は毎日、配信で言葉を届けたが、オンラインには可能性を感じている。これからを楽しみにしている」と意気込む。

 5月に襲名した豊臣秀吉は、20日に名古屋城で初めてのおもてなしを行い、舞台はこの日が初挑戦。舞台から見た景色を「お客さんが散らばって座っている様子は、あらためて新型コロナウイルスで世の中が変わってしまった象徴のように感じた」と語る。

 舞台イベントについて家康は「名古屋を世界一の観光都市にせんがため、より多くの人を集めることが命題であった。集めてはならない、むしろ悪だとされた時期、武将隊の存在そのものが否定されるような苦しい気持ちになった。仮想空間を活用し、電子網の上でつながってみて、距離や時間の制約は無くなったが、実際に会うことへの価値が高まったと感じる。実際に会って五感を働かせることができるのは舞台ならではのこと」と話す。

 最後に信長は「毎月の配信で武将隊に会うことが皆の習慣になれば、新たな魅力が伝わると思う。この情勢が落ち着いた時には、配信でしか見たことのなかった人が、名古屋城や大須演芸場に会いに来てくれるはず。その時に何が起こるか楽しみ」と今後の展望を語った。