愛知と岐阜の企業5社が出店するマーケットイベント「地元らしっく スグレMONO」が現在、栄の商業施設「ラシック」(名古屋市中区栄3)1階で開催されている。
中小企業基盤整備機構と同店が連携し、東海エリアの地域ブランド商品を集めたイベントで、初開催。今回は愛知の2社、岐阜の3社が出店する。
ラシック広報担当者は「新型コロナウイルス感染症がもたらした社会変化を一つのきっかけに『何か新しいことを始めたい』と考えている企業が集まった」と言う。「このイベントで企業が直接、消費者と会えることで得られる生の声を商品開発に生かすことを目的にした新たな取り組み」とも。
「大和屋守口漬総本家」の発酵食品を扱うブランド「八幸八(はっこうや)」(名古屋市)では、発酵技術を用いて作った3種類の飲用の酢「梅粕(かす)酢」「杏(あんず)粕酢」「柚(ゆず)粕酢」と「ぽん酢」を販売。繭のディスプレーが目を引く「SILK85」(名古屋市)は、シルクを始め黒砂糖や蜂蜜、五島つばき油など国内の農産物で作る、「口に入れても安全」なスキンケアブランド。
老舗ハムメーカー「明宝ハム」(岐阜県郡上市)はハム商品のほか、「地元のいいものを一緒に持ってきた」(明宝ハム担当者)という。明宝スキー場が夏場にはキャンプ場になることとからキャンプ用品で演出したブースに、瓶詰めのトマトケチャップや、木製の食器やアクセサリーなどが並ぶ。「ハムだけでは立ち寄ってはくれないであろう、さまざまな人が見ていってくれる」
美濃焼の「丸新製陶」(土岐市)は食器や花器、陶器のディスペンサーなどを販売。ずらりとならぶカラフルなマグカップは43色を販売するといい、「美濃焼は色が表現しやすい。手に取ってくださる方も多く、家族で色違いを購入した方も」と丸新製陶担当者は話す。美濃焼タイルの「七窯社」は「やきものアクセサリー」を販売。イヤリング、ピアス、ペンダントのほか、マスクチャームが並ぶ。
ラシックは、もともと地元とつながりたいという思いがあり、今年からより力を入れ始めたという。「地元クリエイターのイベントは開催してきたが、今回は地元企業と一緒に作り上げるイベント。今回は三重からの出店はないが、東海エリアはいいものが多いので魅力を再発見してほしい。コロナが落ち着いたらその地に遊びに行っていただければ」という。「できれば続けていきたい」とも。
営業時間は11時~20時。今月23日まで。