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栄にユーハイムが「食の未来」テーマの複合施設 「AI職人」が焼くバウムクーヘン

栄にオープンした「食の未来」がテーマの複合施設「BAUM HAUS(バウムハウス)」外観

栄にオープンした「食の未来」がテーマの複合施設「BAUM HAUS(バウムハウス)」外観

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 「食の未来」がテーマの複合施設「BAUM HAUS(バウムハウス)」(名古屋市中区栄3)が3月4日、栄にオープンした。場所はロフト名古屋などが入る「ナディアパーク」前。

ユーハイムが開発したAI搭載バウムクーヘンオーブン「THEO(テオ)」

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 バウムクーヘンなどの製菓会社「ユーハイム」(本社=兵庫県神戸市)が手掛ける同施設。食と働くを掛け合わせ、テクノロジーを用いたサービスや取り組みを行う。1階はバウムクーヘンのカフェやスープ・総菜を販売する4店舗が集まる、完全キャッシュレスのフードホール「バウムハウス イート」(テラス席含め83席)、2階はオフィスやワークラウンジを備え、アバターロボットを常設する「バウムハウス ワーク」。店舗面積は1階=約130坪、2階=約170坪。

 バウムクーヘンのカフェ「THEO’S CAFE」は、ユーハイムが開発したAI搭載バウムクーヘンオーブン「THEO(テオ)」が焼くバウムクーヘンを使ったメニューを提供。「テオ」の実装は同店が初めて。切り落としたバウムクーヘンにクリームを添えた「焼き立てバウムクーヘン」、ダイス状にカットしたバウムクーヘンにイチゴや崩したプリンを入れ生クリームで閉じ込めた「ズコット風バウムカップデザート」など。ギフト商品として「バウムクーヘン1本焼き」「バウムクーヘンリング」「ひと口バウム」など。

 野菜を中心とした総菜やスープを販売する「Deli BAUM HAUS」は、無農薬無化学肥料で育てた野菜をはじめ、放牧で育てた豚肉など育成法や製造法にこだわった素材を使う。昆布だしベースのスープの「たっぷり野菜のスープ」、5種類を用意する「たっぷり野菜の日替わりデリ」、4種類の総菜と雑穀米を詰めたランチボックスなど。老舗ベーカリー「ドンク」のブランド「ドンクエディテ」は、豆乳練乳クリームを挟んだ「SOY練乳スティック」、「かぶと人参のグラタン風」など野菜を使った総菜パンやブリオッシュに発酵バターを折り込んだ「紅茶のフィフテ」などを販売。ポップアップスペースには現在、パリのパティスリー「ミシャラク」が名古屋初出店し、AIからの質問に答えると利用者に「ぴったり」な味の組み合わせを提案するパフェなどを販売する。

 2階は「バウムハウス ワーク」は共有スペース「アバターパーク」を中心に、コワーキングスペース、プライベートオフィス、ショールームなどで構成。アバターパークには、遠隔で動き映像で対面できるアバターロボット「ニューミー」を常設し、オフィス入居者や一般客が新しいコミュニケーションやテクノロジーを体験できる場とする。同施設長の中村理さんは「オフィス入居者にニューミーを貸し出し、遠方とのミーティングに使ってもらうなど想定。アバターパークは今後、オフィス入居者のほか、1階のフードホール利用者の飲食の場としても提供予定」と話す。

 同社は三河安城にメイン工場を持ち、名古屋にも複数の店舗を展開していた。「名古屋は思い入れのある」という同社の河本英雄社長。「もともとはユーハイムの世界観で、働く場も提供できる大型カフェの構想だったが、コロナを受け飲食業界を根本的に考え直した」と振り返る。「コロナが落ち着いた後の世界を皆んなでアイデアを出し合った。働く、食べる、フードテック、さまざまなテクノロジーが集結したり、異業種が結びついたり、どんなことが生まれるか分からない、大いなる実験場。名古屋からワクワクすることを日本、世界に広げたい」と話す。

 営業時間は10時~19時(2階は~18時、イベントなど開催時は異なる)。

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