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名古屋パルコに「喫茶日日」 情報誌「ケリー」が飲食店 モーニングや発酵文化テーマの定食

「日日スペシャルモーニング」は「本間製パン」の厚切りトーストに「かこ」(名古屋市)の「バナナ&バニラジャム」、「ととりべファーム」(岐阜県揖斐郡)のイチゴジャム、「伊勢製餡(あん)所」(三重県伊勢市)のあん、「舘養蜂場本店」(三重県桑名市)の蜂蜜の4種トッピングが付く

「日日スペシャルモーニング」は「本間製パン」の厚切りトーストに「かこ」(名古屋市)の「バナナ&バニラジャム」、「ととりべファーム」(岐阜県揖斐郡)のイチゴジャム、「伊勢製餡(あん)所」(三重県伊勢市)のあん、「舘養蜂場本店」(三重県桑名市)の蜂蜜の4種トッピングが付く

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 東海地区の地域情報誌「KELLY(ケリー)」の飲食店「喫茶日日(にちにち)-GOOD LOCAL LIFE-」が5月12日、名古屋パルコ(名古屋市中区栄3)西館2階にオープンした。

発酵文化をテーマにした「日日定食」

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 「ケリー」は1987(昭和62)年創刊。「ゲイン」(大須3)が発行する。紙媒体の「月刊ケリー」のほか、2018(平成28)年11月、ウェブ媒体「日刊ケリー」も始めた。

 同店は「ケリー」のコンセプトでもある「GOOD LOCAL LIFE」を元に、喫茶店を通して東海地区の人にローカルの魅力を届ける目的でオープン。同誌編集長の堀井好美さんによると、「雑誌やウェブもいいが、実際に食べたり、手に取ったりできるリアルな空間で提供したい。地元と楽しくつながってほしい」と企画。店名には「一日一日を大切にしていきたい」という思いを込めた。

 名古屋の喫茶文化や東海地区に根付く発酵文化を生かしたメニューを提供する。東海地区の食材のほか、食器は「丸朝製陶所」(岐阜県多治見市)の商品を使うなど地元にこだわる。「日日モーニング」はドリンク代のみで提供するモーニングセット。「本間製パン」(小牧市)が作る愛知県産小麦を100%使う厚切りトーストと、太田商店(岡崎市)の卵で作るゆで卵が付く。提供時間は11時~15時。東海地区で作られるジャムやあん、蜂蜜の4種のトッピングが付く「日日スペシャルモーニング」(ドリンク代に300円増し)は営業時間内、終日提供する。

 ランチタイム(11時~15時)には、発酵文化をテーマにした「日日定食」(1,200円)を用意。肉・魚が選べるメイン料理と小鉢料理2種類、赤みその豚汁、岐阜県産の米を使うご飯のセット。メイン料理の例は、「赤味噌(みそ)一夜漬けカツレツ フレッシュトマトがけ」「知多ハッピーポーク塩麹(こうじ)香草づけ」「天然鯛 西京焼き」。小鉢料理は「アボカドぬかづけクリームチーズ」「いぶりがっこポテトサラダ」など。

 「トマロッソ東郷ファーム」(東郷町)のトマトで作る自家製トマトソースのスパゲティー「鉄板ナポリタン」(800円)、硬めに焼いた「プリン」(500円)、生クリームや缶詰の赤いサクランボを飾る「コーヒーゼリー」(600円)などの喫茶店メニューも用意。400円~450円のドリンクに使える「コーヒー(ドリンク)チケット」(4,000円)も販売する。

 席数は48席(現在、コロナ禍で席数を減らして営業)。外に面して設置する、リモートワークにも使える半個室のブース(4席)も用意する。

 店内の一角には、オンラインストア「ケリーストア」をオフラインで展開する物販コーナーを設置。トマトジュースやドライフルーツなどの食物販や、食器、調理器具などを販売する。

 6月上旬から店頭で東海地方産の野菜や米などを販売する青果コーナー「矢場農園」も設ける。「道の駅のように、毎日生産者が直接、野菜などの商品を陳列しに来ていただけるようなスペースになる予定」(堀井さん)という。

 「喫茶日日で地元の素晴らしさに気付いてもらい、東海地区に住んでいて良かったと思っていただければ」(堀井さん)と話す。名古屋パルコ担当者は「東海の地元情報を発信し続けて30年以上の『ケリー』だからこそ作り得た唯一無二の空間を、喫茶店という名古屋文化を軸に作っていただいた。文化的価値や社会的貢献に共感し消費行動する『イミ消費』がトレンドの今、お客さまに新しい価値提供を行う場所としての役割を期待する」と話す。

 営業時間は11時~20時。

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