「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」が7月17日、愛知県美術館(名古屋市東区東桜1)で始まる。
目が青や赤に光る王蟲などが立体表現された「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」
2022年秋に「愛・地球博記念公園」(長久手市)に開園する「ジブリパーク」のプレイベントとして企画した同展。2015(平成27)年に初開催した「ジブリの大博覧会」は5年間で11カ所を巡った。今回、各地で飾った展示物が勢ぞろいする。
入り口前では「ネコバス」が来場者を出迎えるほか、中に入るとスタジオジブリ内の打ち合わせ兼休憩スペースを再現した「トトロ・バー」のある「スタジオジブリへようこそ!」に設置した「大トトロ」が来場者を出迎える。
期間中、愛知初登場の展示も行う。「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」展示は、「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲(おうむ)」や「蟲(むし)」が住む「腐海の世界」を立体物で表現する。会場に置かれた「王蟲」の目は青色や赤色に光り、周りを囲む「蟲」は細部まで見ることができる。
「スタジオジブリ 空とぶ機械達(たち)展」は、「天空の城ラピュタ」のオープニングシーンに登場する「空とぶ巨大な船」をイメージした大型模型や、ドーラ一家が乗る「タイガーモス号」のほか、作品に登場した「空をとぶさまざまな機械」を紹介する。
ジブリ作品をモチーフにしたガラス作品「ジブリの幻燈楼(げんとうろう)」は、各作品のテーマ曲が流れる中、天井や壁にキャラクターの影を映し出す。
会場内ではこのほか、作品名のロゴ案、キャッチコピー案、ポスター原案などの資料、歴代作品のポスター展示などを行う。グッズ、タイアップ商品、ロゴTシャツ、アフレコ台本を並べた「ジブリの倉庫」の展示も行う。
「ジブリパークコーナー」では、ジブリパークの「魔女の谷エリア」に設置予定の「ハウルの城」の20分の1サイズの建築模型と原寸大脚部模型を展示する。
同展オリジナルグッズを販売する特設ショップは、密防止のため、事前に実物を確認できる見本展示場所と購入場所を分ける。来場者を対象にオンラインショップも開設(利用希望者には入場券と引き換えでパスコードを渡す)。
16日に行われた開会式には、スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫さんも駆け付けた。会場の仕上がりを見て、「5、6年たって再確認すると懐かしい感じだった。初開催の大博覧会からプラスされた部分が多いどころではない。見ても見てもまだ続く感じだった」と笑顔を見せていた。「コピーライターとやりとりした資料やポスターの原案などをたくさん同展で見つけ、なんだ、ここにあったのかと思う物もあった」とも。
展示物撮影は「ネコバス」のみ。入場料は、一般=1,900円、高大生=1,500円、小中生=1,000円、未就学児無料(日時指定券持参の付き添い者と共に入場する)。チケット販売は、日時指定予約制でチケット販売サイト「Boo-Wooチケット」ほかで行う。同美術館内での販売はない。
開催時間は10時~18時(金曜は20時まで、入館は閉館時間の30分前まで)。7月19日、8月2日・16日、9月6日・21日休館。9月23日まで。