「ニューバランス名古屋」(名古屋市中区栄3、TEL 052-243-1906)が8月6日、「フィット」をテーマにした店舗として移転オープンした。
アメリカで1906年に生まれた同ブランド。創業当時は足に故障がある人のための矯正靴やアーチサポートインソールを作る会社だった。1960年代からカスタムメードのランニングシューズの製造を始め、「シューズが足にフィットすることを大切に」(同店広報担当者)商品開発、提供してきた。
2018(平成30)年12月、久屋大通沿いの再開発地区に期間限定で東海地区初の直営店をオープン。今年の7月18日まで営業してきた。
新店舗の売り場面積は、前店舗に比べ約1.3倍の300平方メートル。大きく「ライフスタイル」「ランニング」にカテゴリーを分け、アパレル、シューズを陳列する。0歳~小学生高学年程度に合う、11センチ~22センチのキッズシューズも扱う。取扱商品数も約300種類で1.3倍になった。アイテムは男女別ではなくカテゴリーごとに配置した。
伝統的なモデル「990」シリーズが2022年に40周年を迎えることを機に過去の「990」シリーズを復刻した「990バージョンシリーズ」も店頭に並ぶ。価格は3万6,300円で、サイズは25センチ~30センチ。
「3Dスキャン」を用いて足のサイズを計測し、スタッフからシューズの提案を受けられる、ソファを置いた独立したゾーンを設けるほか、最大4平方メートルで「広く確保した」というアパレルのフィッティングルーム(3部屋)、新しく導入したランニングマシンでシューズのフィット感や走り心地を確認できるようにするなど、フィッティング体験を充実させた。「3Dスキャン」は店内に3台を設け、十数秒で足のサイズ・幅・高さ・左右差・土踏まずの高さなど、360度から測定できる。フィッティング関連スペースは売り場面積のうち22.5%を占める。
店内に3台設けたデジタルサイネージでは、商品のバーコードをスキャンすると、商品情報、オンラインストアの在庫数、全国の同ブランドスタッフによるコーディネート例が表示される。その場で購入を迷う場合は同ブランド会員サービスのマイページ内に「お気に入り」登録できる。「フィットを体験できるゾーンをメインにしたストアデザインや、デジタルとリアルを組み合わせた提案方法など、ニューバランスとしてほかにはないモデルケースとなる店舗」(同担当者)という。
店長の濱野真登香さんは「新しい感動体験を届けられる店舗。ブランドを伝える場として、知ってもらうきっかけになれば」と話す。
営業時間は10時~20時(当面の間は11時~19時の時短営業)。