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栄のワインバー「ボクモ」店主がニュージーランドワイン専門のオンラインショップ

ニュージーランドワイン専門のオンラインショップ「ボクモワイン」をオープンした岩須直紀さん

ニュージーランドワイン専門のオンラインショップ「ボクモワイン」をオープンした岩須直紀さん

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 栄のワインバー「ボクモ」(名古屋市中区栄5)が7月1日、ニュージーランド(以下、NZ)ワイン専門のオンラインショップ「ボクモワイン」をオープンした。

現在扱う100アイテムのニュージーランドワインのほんの一部

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2009(平成21)年にワインと洋食をメインに提供する居酒屋としてオープンした同店。店主の岩須直紀さんは、20~30代前半はラジオの番組制作やイベント企画を仕事にし、33歳で店を持ち、その後、ソムリエの資格を取った。

 NZワインとの出会いは、同店オープン時に、NZ在住の岩須さんのいとこからその存在を知らされたこと。「送ってもらったワインを口にしておいしさに大きな衝撃を受けた。当時は高価すぎて店で売る能力ないと諦めたが、価格も落ち着いてきて、ソムリエになり自信も付いて、ボクモはNZワインが似合うかもと思い扱い始めた」(岩須さん)という。6年前に本格的に扱うようになり、現地のワイナリーも訪れた。今では主力商品になり、一昨年はウェブメディア「ニュージーランドワインラバーズ」を知人のIT会社と共に運営し始めた。

 NZワインの特徴は、「特に白ワインは初心者でも入りやすい親しみやすい味。世界のワインファンもうならせる。フレッシュでフルーティー。かんきつ類、モモ、スモモ、ハーブなどのフレーバーが強い。自然の中で飲んでみたいなと思わせる」「ワイナリーのほとんどがサステイナブル」と岩須さん。

 昨年、新型コロナウイルスの影響で同店も通常営業ができなくなった。最初の緊急事態宣言中の数カ月、弁当販売を試みた。「たくさんの人が買ってくだりありがたかったが、本来、料理や飲み物を用意し、テーブルや椅子を置き、皆さんがわいわいできる空間を作ることがこの仕事のいいところだったが、弁当販売だとその一つをばら売りするようで違うと感じた」と振り返る。

 コロナ明けを待つのではなく次の一手として考えた、今回始めるオンラインショップは、「カウンターで毎日、自分がやってきたことの棚卸し」という。飲食店としてワインと合わせる料理の提案、ソムリエとしてはワインの表現・楽しみ方・バックグラウンドなど、サービスをしながら自分の言葉で本当に好きなものの価値を伝えてきた。「オンラインショップだと、日本全国に向け合わせて伝えられる」と思い、2月に会社を立ち上げ本格始動した。

 「思いを届けること」に重きを置き、初心者にわかりやすい言葉選びや、自身で考えたキャッチコピーを全商品に付けるなど、準備に時間を掛けた。「セット商品に力を入れている」といい、「はじめてのNZワイン2本セット」「珠玉の日本人生産者ワイン4本セット」「ピノ・ノワールオンリー6本セット」「極上のNZ赤ワイン6本セット」など、独自で企画する。

 各アイテムに添える、名刺サイズのオリジナルワインカードも用意。ワイン名、味わいや香りの印象、簡単な説明、ペアリング提案のほか、購入者が書き込む用の飲んだ日付やメモ欄も用意。「自分からは提案だけのため、飲んだ人の感想は必要。一言でもいいので記録を残し、次の選択肢になれば」。初回購入者全員には岩須さんが伝えたいことを詰めた冊子も配布する。

 現在扱うのは100アイテム。1年後には300アイテムに広げる予定。

 「ワインはビン、グラス、液体だけでなく、ペアリング、シチュエーションがあって完成する。自宅で飲むことが多いと思うので、おうち時間がよりハッピーになるように提案していきたい」と意気込む。

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