名古屋の老舗漬物店「大和屋守口漬総本家」が8月5日の「発酵の日」に本店(名古屋市中区栄3)で発酵素材を使ったかき氷の販売を始めた。
みりんかすを練り込んだ白玉団子を使う「丹波黒豆きなこ(黒蜜)」
1871(明治4)年創業の同社は、愛知の伝統野菜で長細い形が特徴の「守口大根」を酒かすとみりんかすで漬ける尾張地方の奈良漬「守口漬」や、ウリ、キュウリの奈良漬などを主力商品としている。
同社営業部課長の八木敬さんによると、現在の主な客層である60~70代に加え、20~50代や漬物になじみのない人にも漬物の魅力を知ってもらおうと、長年培ってきた知見を生かし、発酵素材を使った「入り口商品」として、かき氷を開発したという。
メニューは3種類。みりんかすを練り込んだ白玉団子に、丹波産黒豆や大納言あずきをトッピングした「丹波黒豆きなこ(黒蜜)」(1,300円)、みりんかすを合わせたマスカルポーネクリームをかけた「みりん粕(かす)マスカルポーネ(抹茶)」、梅かす酢のシロップを使った「ひすい梅(梅かす酢)」(以上1,100円)を用意する。守口漬と瓜(うり)奈良漬などの漬物と温かいほうじ茶をセットにして提供する。
八木さんは「甘いかき氷と漬物の塩味(えんみ)を交互に味わってほしい。涼しい店内で食べると体が冷えるので、温かいお茶を挟んだり、最後に飲んだりしてほっとしてもらえれば」と話す。
新型コロナ禍以降休業していた定食提供スペースを約6年ぶりに再開して営業する。席数は16席。「普段はあまり見かけない若い世代の来店が増えたり、かき氷を食べた後に商品を購入したり、買い物のついでにかき氷を食を楽しんだりと、良い効果が出てきている。手応えを感じている」と八木さん。
営業時間は11時~18時。提供終了時期は未定。