てんしんくんは愛知県立芸術大学美術学部油画専攻を卒業。名古屋を拠点に、イラスト、デザイン、音楽の分野で活動する。音楽関連のアートワークを中心に、イベントポスターや書籍の装画などを手がけるほか、音楽バンド「ジョセフ・アルフ・ポルカ」「シンゴ」のメンバーとしても活動する。
コロナ禍に自室にこもって制作した経験をきっかけに、生活する場所や他者との関係を作品に反映するようになったという。同展では、この1年間に制作した犬や猫をモチーフにした作品を中心に展示。犬や猫がそれぞれの生活を送りながら周囲と関わる姿や、場所との関係を描く。性質の異なる犬と猫の「対比」と「共存」もテーマの一つに据える。
今回の個展は、普段から足を運んでいた同店から声をかけられたことをきっかけに企画した。店内には長い年月を経た、人々の生活を感じさせる品々が並ぶ。その中に作品をそっと忍ばせるイメージから、個展名を「潜伏する生活」とした。展示では、作品を主張し過ぎず、店内の品々に交じるように配置。同店の空間に置くことで、作品の新たな見え方を引き出すことを試みる。
作品の一つ「静かな居なおり」は、公園を舞台に、犬と猫が互いに干渉せず、それぞれの時間を過ごす様子を描いた。作品に合わせて特注した水色の角丸額も見どころの一つで、同作を入り口に、それぞれの作品を自由に味わってほしいという。
8月22日にはライブを開く。てんしんくんのほか、ナガタナオキさんとミチオトーマスさんによる音楽ユニット「プフ」も出演する。展示テーマや同店の空間との相性が良いと感じ、出演を依頼したという。プフは、子どもも楽しめるユーモアのある仕掛けを取り入れた演奏を行う。
てんしんくんは「普段から名古屋で暮らす自分にとって、生活と制作、展示は全て地続き。気軽に足を運んでほしい」と呼びかける。
開催時間は12時~21時。火曜定休。観賞無料。今月23日まで。ライブは18時30分開場、19時開演。料金は前売り=2,500円、当日=3,000円。別途1ドリンクの注文が必要。