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名古屋の老舗コーヒー会社が豆の自販機 ペットボトルに詰め24時間・非接触販売

ペットボトル入りのコーヒー豆を販売する自動販売機前で、商品を手にする奥田直也店長(左)と、イトウ珈琲商会取締役の伊藤愛子さん(右)

ペットボトル入りのコーヒー豆を販売する自動販売機前で、商品を手にする奥田直也店長(左)と、イトウ珈琲商会取締役の伊藤愛子さん(右)

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 イトウコーヒー本店(名古屋市東区泉1、TEL 052-962-3541)の店舗前に2月2日、コーヒー豆の自動販売機が登場した。

「カラコール ブレンド」「カラコール炭焼珈琲」「カラコールストレート」の小さいサイズ

 同店は、1951(昭和26)年創業の業務用コーヒー卸売・豆の焙煎(ばいせん)などを手掛ける「イトウ珈琲商会」(本社=同)のアンテナショップで、主にコーヒー豆、ドリップパックコーヒー、コーヒー器具などを販売する。5~6年前からはコーヒーのテークアウト販売も始めた。

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 コーヒー豆の自販機設置について同社取締役の伊藤愛子さんは「コロナ禍での非接触を考えた」と振り返る。「お客さま自身が豆を計って購入することも考えたが、自販機のアイデアが上がった」という。店長の奥田直也さんは「営業時間が平日は19時までで、土曜・日曜は第3土曜を除き休業日のため、以前から営業時間内に間に合わないという声も頂いていた。営業時間外でも店舗前で24時間販売できる自販機はいいと思った」と話す。

 奥田さんはさっそく、自販機での販売について模索。最初はコーヒー豆のほかにペーパーフィルターやドリップパックコーヒーも販売しようと考えていたが、予定していた設置場所が狭く、収まる機械のサイズに限りがあった。「見つけ出した収まるサイズの機械は当時1台しかなかったので、すぐに手配した」。設置する機械が飲料用の仕様だったため、ドリップパックなどの販売は諦め、「まずは豆を売ろう」と気持ちを固め、豆をペットボトルに詰めて商品化することにした。「豆の保存容器としても開け閉めしやすく、密閉できるペットボトルは使いやすい」とも。

 現在、販売しているのは同社が力を入れている「カラコール」という豆。「スペイン語でカタツムリという意味で、半面が平らな一般的な豆とは異なり全体的に丸い豆。1本の木から3~5%しか収穫できない豆で、うま味とコクが凝縮された味を持つ」。コロンビア・ナリーニョ地方に限定し輸入しているという。

 種類は3種類、サイズは2種類を展開し、それぞれ、豆の状態とひいた粉の状態を用意する。カラコールを100%使った「ストレート」は「チョコレートのようなコクあり苦味が抑え目でほのかな甘みが特徴」、カラコールを主体にした「ブレンド」(以上、60グラム=400円、150グラム=700円)は「飲みやすく親しみのある味。時間が経ち冷めてしまっても嫌な酸味が出ず、最後までおいしく飲める」、備長炭で深いりした「炭焼珈琲(コーヒー)」(50グラム=360円、140グラム=660円)は「ガツンとした苦味とコクのある炭焼きコーヒー。クセになる味」だという。小さいサイズで5杯分、大きいサイズで10杯分のコーヒーが楽しめ、開封後は1週間~10日で飲み切ることを勧める。

 ペットボトルラベルと自販機本体には、カタツムリをモチーフにしたデザインを施した。自販機本体は定期的に抗菌加工を施す。

 SNSで事前告知したところ、朝から買いに来た人もいたという。「常連さんも利用してくれるほか、初めてのお客さまも増えた。自販機で購入している姿を見かけるとうれしくて思わず話し掛けてしまう」と笑顔を見せる。

 自販機は24時間販売(売り切れの場合もある)。イトウコーヒー本店の営業時間は10時~19時(第3土曜は17時まで)。第3土曜を除く土曜・日曜定休。

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