物件の間取り図を見て楽しむイベント「間取り図ナイト」が9月12日、久屋のレイヤード ヒサヤオオドオリ パーク内の「FabCafe nagoya」(名古屋市中区丸の内2)で開かれる。
同イベントを企画し、間取り図の解説も行う森岡友樹さん。小学生の頃に、ログハウス好きの父親が持っていたログハウスの雑誌に掲載されていた間取り図を見て、「わが家とログハウスの間取りの大きな違いを不思議だなと思っていた」という。その後、高校生で不動産に興味を持ち始め、社会人になってからSNS「ミクシィー」で間取り図を中心とした不動産のコミュニティーを作り、一時期、登録者が19万人にも上った。
「間取り図ナイト」は2007(平成19)年に初開催。東京、大阪、福岡など大都市圏を中心に開催し、これまでに60回以上開いてきた。
同イベントでは、森岡さんがネットで「ひたすら検索して見つけて集めた」という、不思議な構図やクスッと笑えるものなど「魅力的な」間取り200枚程度をスライドショーで映し出し、「2時間ぶっ通し」で解説する。「間取りからその時代の背景が見て取れるほか、間取り図の書き手によって生まれる面白さなどがある」。
今回は「間取り図ナイト」の最終回ツアーの一部で、全国47都道府県で開催する予定だという。名古屋で開催する最終回ツアーは2回目。「10年以上、開催してきたのでそろそろ終えようかと考えた。最終回ツアーは新型コロナ前から始めてきて、回っていないエリアも残りわずかとなった」と森岡さん。
10年以上の活動を振り返り、「自分の活動だけがきっかけではないと思うが、不動産に興味を持つ人、楽しむ人が増えたと実感している」という。「間取り図を切り口に不動産に興味を持ってもらい、面白い不動産の使い方など不動産のプレーヤーがもっと増えると面白くなると思う」と期待を寄せる。
開催時間は18時~20時。定員は20人。参加費は前売り=2,000円、当日=2,500円(いずれもワンドリンク以上のオーダーが別途必要)。