0歳からの子どもと一緒に映画を楽しむ「こどもと映画館」が2月5日・6日、名古屋パルコ東館8階の「センチュリーシネマ」(名古屋市中区栄3)で開催される。
同劇場支配人の稲垣明子さんによると、これまでに子連れで映画鑑賞ができる企画「ママシアター」を実施したこともあるが、「ママシアター」の上映作品は大人向けだった。「劇場スタッフから『小さなお子さまでも一緒に楽しめる作品も実施したいね』という意見もあった」と振り返る。「今回、ミニシアターならではのアート系作品の上映に声を掛けてもらったことから、この企画をスタートした」と経緯を説明する。
当日は、通常に比べ、劇場内の音量を下げ、照明を少し明るくするほか、上映中の会話程度のおしゃべりや出入りも自由にする。上映中のベビーカーの預かりにも対応。子ども用ドリンク(菓子付き)の販売も行う。
上映作品は、「シチリアを征服したクマ王国の物語」(日本語吹き替え版、82分)。原作はイタリアの子どもたちに愛読書の一つとして読み継がれている児童文学作作品で、「鮮やかな色使い、生き生きとしたクマたちを美術鑑賞としても鑑賞いただける。作品を楽しんでいただけるのでは」(稲垣さん)。
親子、祖父母、ママ友会などの利用を想定する。「映画館なので大きな声で騒いだり走り回ったりはできないが、今回はお話し程度の会話は可能。楽しいシーンや悲しいシーン、クマの気持ちと一緒になって笑って、泣いて、心が動く、感性を育むクマたちの物語に共感してもらえたら」と呼び掛ける。
料金は、小・中学生=1,000円、未就学児(~6歳まで)=500円(座席利用の場合)。大人は通常料金。大人の膝の上で鑑賞する場合は座席購入不要。