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愛知県美術館で「ミロ展」 約140点の展示でスペインの巨匠と日本のつながりを紹介

愛知県美術館で開催されている「ミロ展―日本を夢みて」。約140点の作品と資料を展示

愛知県美術館で開催されている「ミロ展―日本を夢みて」。約140点の作品と資料を展示

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 展覧会「ミロ展―日本を夢みて」が現在、愛知県美術館(名古屋市東区東桜1)で開催されている。

スペインの巨匠ジュアン・ミロと日本とのつながりを紹介

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 愛知県美術館の開館30周年を記念して開催する同展。ピカソ、ダリと並ぶ20世紀のスペインを代表する芸術家ジュアン・ミロの多様な創作活動と日本とのつながりを紹介する。

 同展は約140点の作品と資料を展示。浮世絵や俳句を通じた日本へのあこがれが感じられる初期の代表作から、日本の民芸や書、やきものなどに影響を受けた戦後の大作まで、ミロの90年の歩みをたどる。ミロがアトリエに飾っていた日本の民芸品や、美術評論家・瀧口修造との交流を示す資料なども展示し、スペインの巨匠と日本の深い関係を明らかにし、新たな視点を提示する。

 同展キュレーターの副田一穂さんは「日本では約20年ぶりとなる大規模なミロの回顧展。絵画や彫刻、版画、タペストリー、やきものまで及ぶミロの旺盛な創作活動の裏にあった日本との関わりを具体的にクローズアップしながら、その生涯をたどっている」と話す。

 同館の展示では、作品に合わせて選んだミロや関連人物の言葉を掲示。ミロの人物像と幅広い創作を紐解き、作品への理解を手助けする。副田さんは「展示面積を広く取り、1点1点を集中して見られるようにしている。若いころから日本にあこがれたミロと、世界に先駆けてその魅力を見出した日本のすばらしい関係が、さらに深まっていく展示にしたい」と話す。

 5月14日・29日・6月10日・18日には同館12階アートスペースAで、学芸員が展示を説明する「スライドトーク」を開催。定員各回70人。参加無料。申込不要。

 期間中、愛知芸術文化センターと栄地区の中部電力MIRAI TOWER、ラシック、オアシス21、ヒサヤオオドオリパーク、セントラルパーク、森の地下街、名駅地区のチカマチラウンジの各店舗では、タイアップを開催。同展の入場券を提示すると割引やドリンクサービスなどを受けられる。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。月曜休館。観覧料は一般=1,800円、高校・大学生=1,200円、中学生以下無料。7月3日まで。

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