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栄・松坂屋名古屋店の屋上遊園でレトロ楽しむ企画 館内のレトロスポット紹介も

電車の乗り物などの遊具を置く松坂屋名古屋店の屋上遊園

電車の乗り物などの遊具を置く松坂屋名古屋店の屋上遊園

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 屋上遊園で「レトロ」を楽しむイベント「ニューレトロパラダイス@屋上遊園」が5月4日・5日、栄の「松坂屋名古屋店」(名古屋市中区栄3)本館屋上で開催される。

松坂屋名古屋店館内のレトロスポットも紹介

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 デパートの屋上に遊具などを置く屋上遊園地。全国に現存するのは約10カ所になっているという。

 同店広報担当の松井みさきさんによると、同店の「屋上遊園」が現在のような姿になったのは1937(昭和12)年。大丸松坂屋百貨店の創業や歴史に関する史料を管理する「一般財団法人 J.フロント リテイリング史料館」には、「名古屋汎太平洋博覧会(1937年開催)に先立って当店は増床。水鳥などの小屋『禽舎』、『動物舎』に加え遊園地を拡張し、子どもを乗せて歩く象や子ども自転車、子ども汽車、メリーゴーラウンド、らせん滑り台を設置し、子どもたちに人気を博したと記録が残っている」という。

 現在は、電車や動物モチーフの乗り物や3人乗りのメリーゴーラウンド、キャラクターのデザインの機関車、クレーンゲームなど数十種類のゲーム機がある。「SNSの普及、昭和レトロブームの追い風もあり、ここ数年、売り上げは上昇傾向にあった」と松井さん。

 期間中、屋上遊園で1970~1990年代のポップス音楽を流すDJイベントを開催する(11時~17時)。そのほか、2010(平成22)年に実施した『屋上遊園のりもの無料開放』を12年ぶりに開催。「同業他社にはない屋上遊園という財産の認知度を高め、新規ファミリー層の獲得と、3世代来店のお客さまに再び来店してもらうことを目指すとともにZ世代にも訴求するのが狙い。デパート屋上の楽しさを感じてほしいと思い企画した」

 屋上以外で歴史を感じるレトロスポットも紹介する。重厚感のある照明を置き、アンモナイトの化石が埋まっているという本館1階~3階の階段や踊り場、「インベーダーゲーム」のゲーム機やジュークボックスなどを置く「昭和喫茶ロマンス」(本館4階)など。「和らいふ小路」(同6階)では「アデリア」のレトログラスや「富士ホーロー」の花柄の復刻版の鍋、「ノリタケ」(同)では「旧帝国ホテル」で使われたものをリメイクしたレトロなテーブルウエア(今月31日まで)など、レトロなアイテムを販売する店もある。

 「大人も懐かしさを感じるスポットとして子どもとは違った視点で楽しめるのが魅力。屋上には屋上庭園(ソラテラス)もあり、都会の喧噪(けんそう)を忘れて一息つきたい時に訪れてほしい癒やしのスポット。1人でも親子でも楽しめる空間なので、自分だけの楽しみ方を見つけてほしい」と松井さん。

 開催時間は10時~18時。

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