赤色の車体の連節バスが9月3日・4日、名古屋の都心部「名駅」~「栄」間を走行する。
モニュメント「飛翔」前を通過する2020年10月に実施した走行検証の様子
名古屋市が導入を検討している新たな路面公共交通システム「SRT(Smart Roadway Transit)」の実現に向けた社会実験として行うもので、8月12日から募集を始める一般モニターを乗せて走行する。
2020年10月に初めて、「岐阜乗合自動車」(岐阜市)の連節バス「清流ライナー」を借り、都心の幹線道路での走行検証のため、メディア関係者が乗車し、名駅~栄~久屋大通を試験走行した。
今回も同じ連節バスを使用し、一般モニターが実際に乗車して乗り心地などのアンケートに協力する内容で実施する。アンケートは、連節バスの「見た目」の印象や、広さや揺れなど「乗り心地」など10問程度を用意する。そのほか、連節バスがスムーズに走行できるか、ほかの交通への影響などの検証も行う。
1台の連節バスが各日8便(「名駅」発、「栄」発、各4便)運行する。乗車定員は全16便で合計700席以上。
走行経路は、「ミッドランドスクエア」前から乗車する「名駅」発「栄」行きと、名古屋栄三越前から乗車する「栄」発「名駅」行き。
乗車体験の一般モニターの申し込みは、今月12日の正午から専用サイトで受け付ける。申し込みは事前予約先着順で、1組で2人まで。最大2便乗車できる。運行時間や集合場所はホームページで確認できる。参加無料。
3日には、「ミツコシマエヒロバス」(中区栄)で、名古屋市内で展開中のシェアサイクルと、「ハンドルがない」フランス・ナビヤ社製の自動運転電気自動車「アルマ」を展示する。シェアサイクル(10時~18時)は各事業者が参加し、料金体系やポートの設置場所などの質問に対応する。「アルマ」(12時~16時)は車内の見学もできる。そのほか、「#名古屋SRT」のハッシュタグを付けた連節バス写真のSNS投稿も呼びかける。