栄の成田山萬福院(名古屋市中区栄5)で9月1日、舞台「名古屋をどりNEO」の成功祈願の祈祷(きとう)が行われ、西川流四世家元の西川千雅さん、出演者らが護摩祈願を受けた。
名古屋をどりは、西川流が毎年開催している日本舞踊の舞台で、74回目となる今回は名古屋市公会堂(昭和区鶴舞1)で10月15日・16日に開催される。今年はタイトルに「NEO」が加わり、内容を一新。劇場だけでなく、全館を貸し切り、ホールやロビー、屋外駐車場も使用し、シンポジウムやポップアップショップなどの伝統芸能に関するイベントも併せて行う。公会堂から鶴舞公園までを芸妓(げいこ)が練り歩くパレードも披露する。
萬福院での成功祈願は毎回の恒例行事だったが、コロナ禍での公演中止などさまざまな影響で3年ぶりの実施。千雅さんら舞踊家、芸妓ら関係者が、黒紋付きや着物姿で護摩祈願を受けた。
護摩祈願を終えた千雅さんは「久しぶりに萬福院でのご祈祷ができて良かった。とても心強く感じている」と話した。
今回の公演について「舞台は、仕込みが済んで料理にかかっている状態。全国の芸妓たちの稽古の様子も届いている。『NEO舞踊劇 名古屋心中』は、BOYS AND MEN本田剛文さんをはじめ、出演者全員に見せ場がある面白い作品になるはず。LEDによる背景など、今までにない挑戦もあるので、しっかり準備していきたい」と意気込む。
市内で開催する「名古屋まつり」とも連携する同公演。千雅さんは「舞台以外の企画も固まり、お祭りのようなイベントになるという手応えを感じている。名古屋の人たちが、自分の住む場所をすてきだと思ってもらえる、誰にでも楽しめるイベントにしたい。とにかく楽しい一日を過ごしてもらえたら」と来場を呼びかける。
開演時間は両日とも第1部=11時、第2部=17時。入場料はS席=8,800円、A席=5,500円。