桃の節句の飾りに囲まれながら抹茶を味わう「おひな様と桃のお茶会」が3月3日、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋(名古屋市中区金山町1)1階ロビーで開催された。
テーブルスタイルでお茶をいれる「テーブルスタイル茶道」の講座や茶会を国内外で開いている「テーブルスタイル茶道 椿の会」の講師が、ホテル利用客に抹茶を提供。瀬戸市と「瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会」「瀬戸蔵セラミックプラザ」の協力で、テーブルの周りには瀬戸焼のひな人形を飾ったほか、桃の花を添えてひな祭りらしい雰囲気を演出した。
同ホテルの大石孝司さんは「昨年、ラウンジで宿泊客向けにテーブルスタイル茶道のお茶会を初開催した。伝統文化に触れられる機会をより多くの人に提供するため、今回はロビーでの開催を企画した。今後、インバウンド需要の回復に合わせて、海外から来訪するお客さまにもさまざまな日本の文化を感じてもらえる場をホテルで創出していきたい」と話す。
椿の会主宰の土屋るみさんは「茶道はハードルが高いイメージを持たれがちだが、テーブルスタイル茶道はカジュアルに楽しんでもらえる。正座ではなくソファに座ってお茶を飲める気軽さから、足を止めてくれる人も多かった」と振り返る。
実際に体験したホテル利用客からは「抹茶は苦いイメージがあったが、思ったより飲みやすくておいしかった」「日本らしい体験ができてうれしい」などの声が聞かれた。
今後は、ロイヤルスイートルームに茶道具セットを用意するなど、多様な形でお茶に親しめる機会を設けていく予定だという。