女性専用のサウナエリア「フォレストハウス」と、男女共用の大型サウナ「サウナシアター名古屋」が4月24日、サウナ施設「ウェルビー栄」（名古屋市中区栄3、TEL 052-262-1126）3階にオープンした。

70人程度を収容できる男女共用の大型サウナ「サウナシアター」室内の様子

　「ウェルビー」は名古屋と福岡に展開するサウナ施設で、「私たちは街にサウナという木を植え、森を育て、人々に元気を届けます」を目的に掲げる。女性専用サウナは初展開。同施設の松本邦仁さんによると、「男性専用のイメージのウェルビーだが、数年前に始めたレディースデーは好評。サウナ文化を広めるには女性は重要で避けて通れない」という考えで、フォレストハウスとサウナシアターを企画。これに伴い3階を全面改装した。2階は従来通り男性専用とする。

　3階の半分程度を占める女性専用のフォレストハウスには2種類のサウナを設置。「森の中のイメージの施設ということで、切り株の中に入ると面白いのでは」（松本さん）と考えた、大きな切り株のような見た目の円形のサウナ「KIRIKABU」は、真ん中にサウナストーブを設置することで、「どこに座ってもマイルドな温度を感じることができる」という。シラカバなどの枝葉を束ねた「ウィスク」を用いて行うリラクセーショントリートメントを受けられるサウナ「ウィスキングハウス」も設置し、現在、営業に向け準備を進めている。室温は共に70～75度。

　水風呂は生のハーブを使い香り楽しめる。「視線が気になる人もいるのでは」と考え、山型の造作物内に設置。脇には1桁台の水温の水風呂も備える。「水風呂に慣れている方は、低い水温を好まれる方が多い」と松本さん。そのほか、汗を流す用のシャワー4基、シャンプーなどを設置するシャワールーム5カ所、アメニティーやドライヤーを備えるパウダールーム、木目調のロッカー34個を設置する。

　約70人を収容できる男女共用の「サウナシアター」は館内着を着用して利用する。通常のサウナ利用のほか、アロマ水をかけたサウナストーンから上がる蒸気を、サウナマスターがタオルを使い拡散させ湿度をコントロールする「アウフグース」や、専用の演者がテーマに合わせた照明や音楽、コスチュームなどで演出する「ショーアウフグース」、「ホットストレッチ」などのプログラムも行う。ショーアウフグース（15分）、ホットストレッチ（30分）などを実施中は、蒸気が逃げるため入退室不可。サウナシアター横にはマイナス25度のアイスサウナも設ける。

　「広いサウナ室でこれまでできなかったサウナの提案ができる。自然を感じるサウナやエンタメ性の高いサウナなど楽しみ方を広げられる」と松本さん。

　男女共用のレストルーム、マッサージなどボディーケアエリア、サウナバーも新設。レストルームではくつろげるほか、半個室状のスペースを用意しリモートワーク利用もできるようにした。カウンターと小上がりスペースを用意するサウナバーでは、炙（あぶ）ったソーセージを挟む「マッカラドッグ」（680円）、「SABA-KAN」（バゲット付き、700円）、フィンランド産ビール（780円）、フェアトレード&オーガニック栽培の原料の微炭酸飲料「スパークリングエイド」（700円）、「オロポ」「キレポ」（以上、450円）などを提供。「水分補給や軽食利用のほか、アウフグースの演者が立ち寄ることもあるため交流を楽しんでもらえるのでは」とも。

　フォレストハウスの営業時間は15時～23時（土曜・日曜＝12時～）。入館料は2時間＝2,000円（同＝2,500円）。延長1時間ごとに500円増し（延長料の上限2,000円）。