「特別展『ネコ』~にゃんと!クールなハンターたち~」が7月15日、名古屋市科学館(名古屋市中区栄2)理工館地下2階イベントホールで始まった。
ライオンやマヌルネコなどの野生ネコ科から身近なイエネコまで、ネコ科の魅力を科学的にひもとく展示。1章の「世界の野生ネコ科」では、「ネコ科の起源と進化」「ネコ科の身体のつくりと機能」「ネコ科の多様性」「コミュニケーションと社会」「日本のヤマネコ」「野生ネコ科の保全」の6つのテーマで野生ネコ科40種について紹介する。
監修を務めた「北九州市立いのちのたび博物館」の中西希さんは「野生ネコ科は完全な肉食動物で、『究極のハンター』といえる。その体の仕組みや生態を、剥製や骨格標本、映像を交えて解説する」と話す。「日本のヤマネコ」のゾーンについては「フィールドワークの調査方法や、実際の調査から分かった研究結果をまとめた」とも。
2章の「イエネコの科学」では、「人と暮らすイエネコ」「イエネコはネコ科動物」「イエネコの生物学」「イエネコ研究最前線」の4つのテーマでイエネコの歴史や特徴を紹介する。中西さんは「イエネコがどうやって人間と暮らすようになったのか、普段見かけるイエネコのしぐさにどんな意味があるのかなど、イエネコの生態を理解できる展示」と説明する。
名古屋市科学館担当学芸員の柏木晴香さんは「子どもにも分かりやすい解説パネルや体験コーナーを充実させた。生き物が好きな人にもそうでない人にも興味を持ってもらえると思う」と話す。1章と2章の間に位置する「ネコが可愛(かわい)いだけの部屋」を担当した同学芸員の山田吉孝さんは「来場者のスマホやタブレット内のネコの写真を会場のスクリーンに映し出せる。周りの人と一緒にネコのかわいさを楽しんでもらえたら」と呼びかける。
音声ガイドのナビゲーターは、俳優・タレントの横山由依さんが務める。
物販コーナーでは、イラストレーター・松尾ミユキさんのオリジナルグッズをはじめとしたネコグッズを販売する。
開催時間は9時30分~17時(入場は16時30分まで)。8月14日、9月18日を除く月曜、7月18日、9月5日・6日・15日は休館。入場料は、一般=1,800円、高大生=1,000円、小中生=500円、未就学児無料。9月18日まで。