名古屋と長久手のご当地ソング「金鯱(しゃち)ヨーデル」「愛の古戦場」のCDが8月8日、「クーレーベル」(名古屋市中区大須3)から発売された。
「地方の土産物店などの片隅で売られている地元歌手のCDやカセットテープ」などのイメージで作ったという「金鯱ヨーデル」「愛の古戦場」CDジャケットデザイン
両作品は、同レーベルで活動する2人組ユニット「Ett(エット)」のギターの渓(けい)さんが企画した愛知県と長久手市の歌を制作・演奏する架空のグループ「ハナ・ミズキ&シモゴンダス」の作品。作品はEttのライブなどで披露してきた。渓さん扮(ふん)するハナ・ミズキさんがメインボーカルを務める。
「愛の古戦場」は、昭和感あふれるテイストでご当地ソングを作りたかったという渓さんが長久手市に移住した10年ほど前に作詞作曲した歌謡曲調の作品。歌詞は同市にある長久手古戦場にちなんだ。「金鯱ヨーデル」は、3年前にEttとして出演した名古屋城春まつりをきっかけに作った。名古屋にちなんだ名所やご当地グルメ名、名古屋弁の「ほんだで」「ほだで」(だから)を連呼するフレーズなどを歌詞にしたコミカルな内容という。渓さんは「コミックソングの名作『ヨーデル食べ放題』にインスパイアされて作った。つボイノリオさんが歌う『名古屋はええよ!やっとかめ』の影響も受けている」と話す。
両作品のジャケットデザインや音質は、地方の土産物店などの片隅で売られている地元歌手のCDやカセットテープ、歌好きなラーメン店の大将が自費制作して店内で売っているCD、地方自治体が企画制作して役場で配っているCDのような感じにしているという。トラック制作やデザイン、録音エンジニアにはkeiさんの仲間が協力した。渓さんは「全員が真面目に不真面目な作品に取り組んだ」と振り返る。
価格は各1,500円(カラオケバージョンを含む、全6曲)。当面はEttのライブ会場などに限って販売するほか、レーベルから発送も可能。渓さんは「県内サービスエリアの売店などで、『売れずにホコリをかぶる状態』になってほしい」と話す。
2作品を歌う「ハナ・ミズキ&シモゴンダス」は9月2日、長久手市役所 第二駐車場で開催される「ながくて夏フェス」に出演する予定。