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西川流が「名古屋をどりNEO」概要発表 友近さんが特別出演

西川流四世家元・西川千雅さん(前列中央)、友近さん(前列右から2人目)

西川流四世家元・西川千雅さん(前列中央)、友近さん(前列右から2人目)

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 日本舞踊「西川流」が「第75回 名古屋をどりNEO傾奇者(かぶきもの)」を10月21日・22日に名古屋市公会堂(名古屋市昭和区鶴舞1)で開催する。7月8日には、西川流四世家元の西川千雅さん、ゲスト出演するタレントの友近さんらが熱田神宮を参拝。熱田神宮会館で会見を開き、舞台への意気込みを語った。

昨年開催された「第74回 名古屋をどりNEO」の様子

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 名古屋をどりは、西川流が1945(昭和20)年の終戦直後から、名古屋宝塚劇場、中日劇場、御園座など、名古屋の中心地で会場を移しながら公演を続けている舞台。昨年はタイトルに「NEO」が加わり、内容を一新。名古屋市公会堂の全館を貸し切りにし、舞台公演のほか、ロビー、屋外も使ったシンポジウムやポップアップショップなど、伝統芸能に関するイベントも併せて行った。

 75回目となる今回も公会堂全館と建物の内外を使用。1階の大劇場で公演を行い、観光イベントやマルシェを開く。同日に市内で開催する「名古屋まつり」、「やっとかめ文化祭」とも連携する。

 大劇場は2部構成。昼の部「全国芸妓(げいこ)博覧会」は、全国から2日間で計11の芸妓団体が集まり、芸を披露する。

 夜の部「NEO舞踊劇 名古屋からくり事件簿」は、千雅さんが演出・主演を務め、西川流の舞踊家のほか、名古屋出身の俳優、ダンサーらが出演する。背景には全面LEDの映像が流れ、和楽器の生演奏とオーケストラによる音楽が奏でられる和風ミュージカルのような舞踊劇。1910(明治43)年の名古屋を舞台に、芝居一座の座長失踪事件の謎を追う江戸川乱歩風ミステリーを、ドラマと踊りで描く。行方不明になる座長・石川鯛三郎を千雅さん、座長と関わりを持つ花形女優・清八を友近さんが演じる。ほかに「OSK日本歌劇団」で名古屋出身の華月奏さん、「BOYS AND MEN」の本田剛文さん、大衆演劇「ナゴヤ座」の名古屋山三郎さん、アクショングループ「RE-act」の手嶋政夫さんなど、名古屋ゆかりの出演者が集結。映画監督の堤幸彦さんが演出協力を務める。

 千雅さんは「江戸川乱歩が名古屋に住んでいた時代、鶴舞公園で万博(関西府連合共進会)が行われ、そこで見たパノラマなどが後の作品につながったといわれている。そこから着想を得た明智探偵や小林少年なども出てくるミステリーで、日本舞踊の古典にもある『道成寺伝説』の女の恨みをテーマにした舞踊劇。歌あり、踊りありの楽しい舞台になる」と話す。

 友近さんは「テレビの仕事も楽しいが、生のライブも充実感があり、デビューからとても大事にしている。名古屋で15年、レギュラーテレビ番組をやっているので、番組を通して名古屋のエンタメを知っていたが、実際に参加させてもらったことはなかった。歌も踊りも習ったことはないが、それっぽいことをやるのが好き。友近がまた何かやっているな、と見てもらえたらうれしい」と話す。

 伝統的な日本舞踊を中心とした舞台「名古屋をどりCLASSIC」を来年3月23日・24日、御園座で上演することも併せて発表された。千雅さんは「昔のものがあるから新しいものを作れる。新しいことに挑戦するから古典の良さを知ることができる。CLASSICでは、古式ゆかしき古典の舞踊、西川流にしかない踊りをたくさん取り上げていきたい」と語った。

 大ホールの開演は両日とも昼の部=11時、夜の部=17時。入場料はSS席=1万1,000円、S席=8,800円、A席=5,500円。

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