「松坂屋名古屋店」(名古屋市中区栄3)が1月25日、今年販売する恵方巻き商品を発表した。今年の恵方は東北東。
同店本館地下1階「ごちそうパラダイス」に出店する28店舗・約100種類、約1万4000本を販売。大丸松坂屋の食品担当歴32年間で同店食品マネジャーの木村竜司さんは「干支(えと)の辰(たつ)をテーマにした恵方巻きと、うるう年で4年に1度だけの2月29日にかけた「29(ニク=肉)」の恵方巻きを多数展開する」と説明する。
「辰」にちなんだ恵方巻きは3種類。島根県産アナゴや三重県産伊勢マグロを巻き、薄く切ったキンメダイを飾った「国産穴子(あなご)と鮪(まぐろ)の金目鯛(きんめだい)龍(りゅう)恵方巻」(7,441円)。外側にズワイガニの棒肉を飾り、中には本タラバガニの親爪を入れた「かに『辰』巻き」(8,640円)は今年の恵方巻き商品の中で最高額。「とぐろを巻いたような姿の竜を表現した」と木村さん。竜の顔を金箔(きんぱく)で表現したのりを使う「金シャチ巻」(7,560円、以上10本限定)も用意する。
肉を使う恵方巻きは約30種類。のりの代わりに肉で巻いた「黒毛和牛サーロインステーキ入肉恵方巻」(3,240円、20本限定)、「国産牛しぐれ恵方巻」(1,404円、50本限定)、「伊勢赤どり」の照り焼きを巻きからしマヨネーズと大葉をアクセントにした「炭火焼伊勢赤どり恵方巻」(972円)、ヒレ肉を使う「みそかつ恵方巻(ハーフ)」(850円)など。
かまぼこ店や点心専門店が販売する「変わり種」恵方巻きもある。
「定番商品や10センチ程度のハーフサイズの恵方巻きも一定数売れているので、丸かぶりできないような大きな恵方巻きは切り分けて食べる用に買い、丸かぶり用は別で買ってもらっていると推測している」と木村さん。
売り上げ目標は対前年比10%増で、コロナ前の水準だという。「コロナ禍もだいぶ落ち着きを見せ、総菜の売り上げはコロナ前の2018年程度に戻りつつある」(同)。
販売は2月3日。店頭予約やオンライン予約(1月17日~29日10時まで)に対応する商品もある。受け渡しは店頭のみ。