7回にわたり開催されるドキュメンタリー映画上映講演会「平和の光」の第1回が6月16日、「NIMROD COFFEE」(名古屋市中区錦2)地下1階で開かれる。
名古屋や東海地区の歴史文化を題材にした映画や書籍の製作を軸に、地域活性化やまちづくり活動を展開する集団「名古屋活動写真」(西区)が行う上映講演会。毎月第3日曜に、同団体がこれまでに製作したドキュメンタリー映画の上映やゲストトーク、座談会を7回にわたり開催する。
第1回の上映作品は「名古屋空襲を語る 今を生きる人へ」。別の映画の撮影で出会った元軍人から名古屋空襲の話を聞いて企画したという。戦争経験者の話を収録する。一人一人にインタビューを行った。
上映後は、来場者を対象に30秒から3分程度の映像を作れるようにする講座も行う。同集団代表で映画監督の森零さんは「コーヒーを飲みながら学んでもらう。皆さんが持ち寄った映像をスクリーンで鑑賞する時間も設ける。誰でも映像編集や配信ができる時代だが、身近な出来事の記録や役立つ情報に利用するだけではなく、教育や後世に役立つ取り組みに生かす推進をしていきたい」と話す。
第2回は7月21日、「開府四〇〇年 名古屋の山車祭」を、第3回は8月18日、「元零戦搭乗員 原田要の一世紀~命の軌跡」を、それぞれ上映する。森さんは「作品に出演している人たちは愛する平和と文化を後世に伝え残したいと、一生懸命語ってくれている。空襲体験者、軍人、歴史研究者、芸能や祭りに生きる人々、必死に生きる人たちの濃い人生が映像の中では風化することなく、時がたつほどに大切なことだと思えてくる。月に1度、このようなテーマに触れられる時間を持ち関心を深めてもらえれば」と話す。「同様の活動を受け継いでくれる人を発掘できれば」とも。
各回共に開催時間は15時~16時30分(映像製作講座は16時45分~18時)。入場料は1,000円。