
嗅覚で楽しむ企画展「におい展mini」が3月19日、「久屋大通庭園フラリエ」(名古屋市中区大須4)の「北ウイング」で始まった。
2016(平成28)年11月に名古屋パルコ(中区)で初開催した同企画展をプロデュースしているのはテレビ番組や映像、デザインなどの制作会社「トキ・テック」(東区)社長の土岐龍馬さん。東京、大阪、北海道、福岡などで展開してきた。「おいしそうな料理が出てくる番組の編集作業中にモニター越しにいい匂いがしそうだなと思いながら仕事をしたり、テレビ番組の罰ゲームでくさやの匂いを嗅いだ芸人さんのリアクションなどを見てどんな匂いなんだろう思ったりした気持ちが積み重なって、一度嗅いでみたい、また、自分と同じような体験をしたい人も多いのではと企画した」と話す。くさやの匂いを実際に嗅いでみて「芸人さんのリアクションに共感した」とも。
嗅ぐ体験ができる「におい」は45点を用意。くさやのほか世界一臭い魚の缶詰として知られる「シュールストレミング」やなどの「激臭」、何の匂いかを嗅いで考えるクイズ形式のコンテンツ、危険を察知したり誘引したりする時に出る昆虫や植物の匂い、モクレン(3月)など「12か月の花の香り」、織田信長と徳川家康、豊臣秀吉が魔よけや身を清めるために戦の前に使ったとされる香木の「偉人にまつわるにおい」など。「激臭」は放った臭いを瞬時に脱臭できるという嗅覚測定機器を活用した「におい提示装置」で嗅いでもらう。近くにはクリアケースに入れた実物を展示し、嗅いでいる様子を写真撮影できるようにする。たくさんの「におい」を嗅いで疲れた嗅覚のリセット用にコーヒー豆を用意する。
同展担当者の木村瑠璃さん(トキ・テック)は「『香り』『薫り』『匂い』『ニオイ』などさまざまな言葉の表現があり、いい香りもあれば激臭もある、多種多様な『におい』を体験してもらえる。想像が付かない『におい』は皆さん、恐る恐る嗅いでいる。昆虫が発する『におい』は学びにもなるのでは」と話す。
入場料は、一般=1,000円、中高生=700円、小学生以下=600円、3歳以下無料。開催時間は9時30分~17時。3月25日まで。