
名古屋市設立の文化芸術に関する中間支援組織「クリエイティブ・リンク・ナゴヤ」が現在、金山エリアのカルチャープロジェクト「MINED&MIND(マインド・アンド・マインド)」 を展開している。
金山エリア(名古屋市中区~熱田区)の街、人、文化を「掘り起こす=MINED」「思考する=MIND」をキーワードに、金山の文化的魅力を発信する同プロジェクト。9月30日に公式ホームページを立ち上げ、10月28日から始まるイベントを紹介している。
同団体スタッフで同プロジェクト担当の谷口裕子さんによると、「金山」の地名は、鉱山の神とされる「金山彦命(かなやまひこのみこと)」を祭った「金山神社」(熱田区金山町1)に由来するといわれていることから、金山の街を鉱山に見立て、街に点在するカルチャースポットを掘り起こしてつなぐことをプロジェクトのコンセプトにしたという。同プロジェクト企画は、東海圏のカルチャー情報を発信するウェブマガジン事業を手がける「LIVERARY」(千種区)が行う。
期間中、金山エリアの飲食店など6会場で7イベントを行う。10月28日はキックオフイベントとして、金山エリアのカルチャースポットからキーマンを招いてのトークセッションや、DJパーティーを行う。参加費は1,000円(19歳以下=500円、1ドリンク付き)。定員40人。入場には参加チケットが必要。
谷口さんは「雑多な街、特定の色がないイメージの金山だが、名古屋フィルハーモニー交響楽団の拠点や市民会館など文化施設をはじめ、さまざまなイベントを開く書店、音楽ライブを行う喫茶店など、街中に本業以外の面白い文化が体験できるカルチャースポットが点在している。今回のプロジェクトでそれらを結びつけたい」と意気込む。
公式ホームページでは、イベント告知をはじめ、金山の文化に関する「読み物」を掲載。今後、プロジェクト協力店店主同士の対談も掲載する予定という。「つながりが薄いという店同士をつなぐ仕掛け。互いの店で話を聞くほか、店舗間にある店主らのお気に入りも紹介する」と谷口さん。
10月からメディアの活動メンバーの募集も始めた。同組織スタッフの半田萌さんは「掘り起こした街の情報を扱う編集部的存在を作りたい。金山の街と接点を持ちたいという応募者の熱量の大きさに驚いている」と話す。「イベント終了後もプロジェクトとしてメディア運用は続けていく」とも。
谷口さんは「各店でのイベントをハシゴして出かけてほしい。当メディアの記事では金山のカルチャーに対する知識を深めてもらえる。新しい出会いが広がれば」と期待を寄せる。
イベントは11月26日まで。