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老舗天ぷら店「松月」が栄の地下街「セントラルパーク」に移転 揚げたてを一品ずつ

移転した新店舗の前で笑顔を見せる「松月」の桑原幸秀社長

移転した新店舗の前で笑顔を見せる「松月」の桑原幸秀社長

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 1949(昭和24)年創業の天ぷら店「松月」(TEL 052-971-0201)が4月1日、栄の地下街「セントラルパーク」(名古屋市中区錦3)内に移転オープンした。

16席設けるカウンター

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 昨年12月22日に、出店していた「栄町ビル」の閉鎖に伴い、惜しまれつつ休業した同店。一品ずつ揚げたてを提供する天ぷらをリーズナブルな価格で提供し、長年、近隣ワーカーや名古屋栄三越、丸栄(2018年に閉店)といった百貨店社員などが愛用していた。

 同社の桑原幸秀社長によると移転先を探していたという。「再開を求めるお客さまの声も頂いていた。従業員もいる。移転先は地下鉄の駅も近くいい場所で、栄町店と近いので商圏も同じだと思う」。従業員は同じ顔触れだという。

 店舗面積が88.57平方メートル。厨房(ちゅうぼう)を囲むコの字型カウンターは以前と比べると5席減った16席で、これまでなかったテーブル席12席を設ける。店長の若林進さんは「今まではグループでお越しのお客さまでもカウンター席が空き次第案内していたため離れて座っていただくこともあったが、テーブル席ができたことでグループ、家族でもご利用いただきやすい」と話す。間口も広がったため「一見さんでも入店しやすいのでは」とも。

 一番人気の「天ぷら定食」(1,000円、ご飯・赤だし・漬物付き)は、エビ2尾、カボチャ、ピーマン、アナゴ、キス、締めにエビ2尾の天ぷらを提供する。「野菜天定食」(同)は、ナス、カボチャ、ピーマン、シイタケ、ニンジン、サツマイモ、タマネギの天ぷら。「天丼」(950円)、「かきあげ丼」(1,000円)、「天ぷら盛り合わせ」(900円)。天ぷらの単品は、エビ、イカ、アナゴ(以上、180円)、ナス、レンコン、たまご天(150円)、マイタケ、アスパラ(以上、200円)、かき揚げ(780円)など定番を18種類程度のほか、季節の食材のフキノトウ(220円)、タラの芽(230円)など。

 移転先が決まってからオープンまで時間がなかったため、メニュー内容は以前と同じ。酒を楽しむ客に向け、今後、刺し身や総菜などメニューを増やす予定。

 桑原社長は「コロナ禍でのオープンに対し心配の声もあり、自分自身も心配とやる気が交ざっているが、ここまで来たらやるしかない。閉塞(へいそく)感のある今、前向きに店を出した姿を見せて元気になってもらいたい。感染対策に努めながら、リモートではできないにぎわいをつくりたい」と意思を語る。

 営業時間は11時~21時30分(日曜・祝日は20時30分まで)。

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