平和不動産(東京都中央区)は4月27日、名古屋市中区栄3丁目の「名古屋証券ビル」「名古屋証券会館」の建て替えを決定し、開発計画の検討を進めると発表した。
建物は地下2階地上11階を予定しており、店舗とオフィスの複合施設になる。設計は「安藤忠雄建築研究所」と「三菱地所設計」が行う。同ビルの名称は「名古屋栄平和ビル(仮称)」で、2008年春に着工を開始し、2010年春の完成を予定する。現在入居テナントなどは決まっていない。
同地は、ブランドストリートと言われる大津通から1本西に入った伊勢町通に面しており、百貨店の「丸栄」に隣接。周辺にはホテルやオフィスビルなどが立ち並ぶエリア。
同ビルについて平和不動産担当者は「栄の『伊勢町』の活性化をしたいとの思いから建設を決めた。目立つ、ランドマーク的な建物にしたいので、安藤忠雄建築研究所に設計を依頼した」と話す。「同施設を通して栄エリアの人の流れを変えることができれば」とも。
コンセプトやターゲット、テナントについては建物のデザインが決定した段階で決めていくという。