名古屋のデザインスタジオが自社作品展-自社を客観視する機会に

「第2回オープンエンズ・アイランド」展示会場。ソファに座る同スタジオ代表のアートディレクター、矢野さん

「第2回オープンエンズ・アイランド」展示会場。ソファに座る同スタジオ代表のアートディレクター、矢野さん

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 名古屋のデザインスタジオ「OPENENDS(オープンエンズ)」(名古屋市西区菊井2)は、自社の作品展「第2回オープンエンズ・アイランド」をセントラル・アートギャラリー(東区泉1、TEL 052-951-8998)で開催している。

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 同展では、個人の自主制作作品や仕事で制作したデザインをリサイズし、すべてポスターとして展示している。同スタジオ代表のアートディレクター、矢野さんは「突っ走って仕事をしていると、自分たちが現状どういう風なのかがわからなくなる。今までのデザインの道を振り返り、ひとつの空間にまとめてみた」とし、「来場者には今のリアルなオープンエンズを伝えられるのでは。見に来てくれた人と同じ目線でオープンエンズを客観視し、メンバー3人でここが良かった、悪かった、どこに向かっているのかなどについて仕切りをつけて見ていきたい」と思いを語る。

 会場入り口付近の壁には、同スタジオがパッケージデザインを手がけたあめ菓子の袋を多く掛け、来場者が自由に持ち帰ることができるプレゼント企画を実施。それぞれの袋を取ると壁側に、「まず、健康であること。」「すべて挨拶から始まる。」など、同スタジオのコンセプトブック内のメッセージが書かれており、おみくじのように楽しむことができる。

 正面には、同展のDMの原画となったパネルを展示。DMのビジュアルは、展示会タイトル面と、活字、郵便表記、住所、地図などが表記された面を、すべて手描き作業で大きなパネルに描き、パネル自体を撮影しDMに展開したという。「画像加工をしてあるような仕上がりだが、全部手描きだというちょっとしたサプライズを与える」(同)。

 パネルの前には、「Nagoya Design Week」(10月15日~26日開催)で共同企画を行うオリジナルソファの製造・販売の「フランネルソファ」(中区大須2)のソファを設置した。「自由に座ることもできるので、ぜひパネルと記念撮影をどうぞ」(同)とも。共同企画の内容は、「架空のブランドを設立し新作コレクションを発表する」という設定でソファやグラフィックなどを幅広く展開する予定だという。

 ギャラリーの営業時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。10月5日まで。今後、毎年継続的に行っていくという。

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