ヘアサロン専用の総合美容商社のガモウ名古屋支店(名古屋市中区丸の内1)は2月23日、同社内のスタジオで、元ヴィダル・サスーンのアーティスティック・ディレクター茂木正行さんが代表を務める東京のヘアサロン「boy(ボーイ)」がセミナーを開いた。
茂木さん率いる「ボーイ」のセミナーは、「満席になるほど人気のサロンセミナー」(同社の保谷さん)。「茂木さんの魅力は正統派ではないところ。『ハズシ』をコンセプトとした技術が有名。美容界の岡本太郎と呼ばれている」(同)とも。名古屋では今回が初めての開催で、約150人の美容師が集まった。
セミナーのテーマは「捨てられたライン」。「ただ、きれい、かわいいといった抽象的なものではなく、明確に表現できる黄金比、コツのようなもの」(茂木さん)をレクチャーし、ヘアカットにおけるラインや、そのラインを見いだす技術の重要性について説明した。
セミナー前半では、参加者がサロンスタッフの指示の下、人間の顔の造りをデッサンで学ぶ時間も設け、描いて納得する参加者や、自身の手で顔を描くことに戸惑う姿など、それぞれがセミナーに没頭した。セミナー中、茂木さんはジョークを交えながら場を和ませる一方、「2、3年は睡眠時間を削ってでも、本を読んだり、デッサンしたり勉強してみればいい!」と喝を入れる場面も。
セミナー後半では、「ラインをつくることを意識し」(茂木さん)、茂木さんほかスタッフがモデルを使用した実技が行われ、参加者らはその技術に見入っていた。