ZIP-FMは3月19日、4月の大幅番組改編を発表した。
昨年の10月で開局15周年を迎えた同局。「世界的な不況の波は日本のメディア全体にも広がり、ZIP-FMも例外ではなく、厳しい状況下での15周年だった」と振り返る同局の箕浦専務。「テレビ、ラジオ関係なく名古屋の民放はどこも厳しい状況にある。ZIP-FMも昨年末から業績は悪化しており上期は赤字だった。下期でなんとか挽回(ばんかい)したいところだが、それも難しい状況になってきており、今期の予想は10%減だろう」と予測する。
そうした状況の中、「番組が命なので、一度に新しい番組にすることで、より多くの人に楽しんでもらいたい」と今回、5年ぶりの大改編を行なうことになった。デジタルラジオ化などへの対応も迫られる中「当面は新年度の番組づくりに全社一丸となって頑張っていく」(同専務)と意気込みを見せる。
番組改編率は、同局の周波数77.8にちなみ、77.8%。「過去の聴取率調査の結果を見ると、朝が強いとそのままずっと聴いてもらえるようだ。『朝』を変えることでより変化を感じてもらえるのでは」(鈴木編成部長)と、朝6時~11時の時間帯のテコ入れを図る。またF1層(女性20~34歳)にターゲットを絞った番組もスタート。これまでM1層(男性20~34歳)の割合が高かった同局だが、明確にF1層にターゲットに絞った番組を制作することで、リスナーの底上げを図る。
改編は4月1日から。