直木賞作家の志茂田景樹さんと、名古屋市出身の水墨画家・田家阿希雄さんによる二人展「遊々アート展」が現在、セントラル画材が運営するギャラリー「セントラル・アートギャラリー」(名古屋市東区泉1、TEL 052-951-8998)で開催されている。志茂田さんが自身の絵画を展示するのは今回が初めて。
同展は、日本文芸家クラブの理事長を務める志茂田さんと、日本文芸家クラブ名古屋支部長を務める田家さんとの接点の中で、セントラル画材の中田社長が同クラブの会員であることから実現した。
24日はオープニングパーティーが開かれ、名古屋のアート界を中心とした関係者が集まり開催を祝った。田家さんは「水墨画というと古典的なイメージが強いが、自分は現代の要素をプラスして描いている。水墨を身近なものとしてとらえてもらい、もっと広めていきたい」と思いを語った。
志茂田さんは「小学2年生までは絵を描くことが大好きだった。しかし3年生になったある日、新しく学校にやって来た美術の先生に絵をひどくしかられたことで、絵を描くことが嫌いになってしまった」と絵への思いの一端を披露。「絵を嫌いになってからしばらく経ったある時、改めて小学生の絵を見る機会があった。それらのあまりの自由な発想に刺激を受け、改めて絵と向き合うように。2~3年前から、本格的にアクリルで描き始めた」と志茂田さん。「絵は幼稚だが、そういったことは関係なく『描きたい』と思ったものを力強く描いていこうと思っている。うまくなろうとは思っておらず、ただ単純にこれからも描いていきたい」と話し、会場からは拍手が起きた。
営業時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。3月29日まで。