大ナゴヤ大学HP開設、開校に向け「オープンキャンパス」開催へ

サカエ経済新聞の取材に応える加藤慎康学長

サカエ経済新聞の取材に応える加藤慎康学長

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 「街全体をキャンパスに、誰でも先生、誰でも生徒」をコンセプトに各地で講座を行なう「大ナゴヤ大学」が今秋開校する。それに先駆けて5月18日、専用ホームページを開設し、学生登録を開始した。

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 今秋の開校に向けて準備を進める同大学は、今年3月にプレイベント「Think Nagoya(シンクナゴヤ)~はじまるよ!大ナゴヤ大学~」を白鳥庭園で開催。名古屋を中心に活躍する有識者や著名人らが一堂に会し「名古屋」について話し合う機会を設けた。6月13日には「オープンキャンパス」として一般の「学生」らに、実際に授業を体験してもらう企画を開催する。

 大ナゴヤ大学の加藤慎康学長は「ホームページを開設してから2週間近く経つが、予想以上のスピードで学生登録数が増えている」と笑顔を見せる。「現在は、1日約30人が登録をしているという状況。初年度目標の1,000人登録も夢ではないかも」。今回のオープンキャンパスでは、栄エリアの3カ所を使って3講座を開く予定だが、既に定員オーバーで抽選待ちの講座もあるという。

 授業は「授業コーディネーター」といわれるスタッフが企画。「企画するスタッフが20~30代が中心であるため、自然と授業のターゲット層も同年代になってくる」(加藤学長)。「その授業が面白いと思ってもらえる人たちがターゲット」。

 これまでリンナイに務めていた加藤学長。同社の湯沸かし器事故発覚後は対策室に身を置いていたという。そうした状況の中で「もっとものづくりの現場を豊かにしたい、人が育つ環境を作りたい」と思うようになり2007年末同社を退社。翌年1月にシブヤ大学の存在を知り「自分がやりたいと思ったことはこの中にあるのでは」とシブヤ大学の学長と会うなどし、名古屋での展開のビジョンを固めていったという。

 「大ナゴヤ大学とはコミュニティーの延長だと思う」と加藤学長。「自分は床屋の息子として育ち、地域とのつながりが濃い中で育った。そうしたコミュニティーの大切さを実感しているからこそ、そういう場を提供したい」と意気込む。活動を持続可能にするための金銭的な仕組みも構築しながら、上下の隔たりをなくし多くの人たちとつながっていく。開校に向けて加藤学長の忙しい日々は続く。

 ゆくゆくは、岐阜、三重の一部、浜松、東三河あたりに「キャンパス」を作り拡大していくことを視野に入れ「ナゴヤ」に「大」を付けたとか。「大ナゴヤ大学を通じて、名古屋や愛知県について自信をもってもらいたい。自分のまわりにはいろいろな人がいる、たとえ何かリスクがあったときにも助けてくれる人が側にいるということに気付いてもらえることにつながれば」と期待を込める。

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