これまで名古屋・栄の「栄広場」(名古屋市中区錦3)で路上ライブを続けてきた名古屋出身のロックバンド「SPYAIR(スパイエアー)」が6月27日、同地で100本目の記念ライブを行い、路上ライブを卒業する。今後メンバーは上京し、8月11日のメジャーデビューに向けて準備を進める。
2005年に結成したスパイエアーは、ボーカルのIKEさん、ベースのMOMIKENさん、ギターのUZさん、ドラムのKENTA、DJのENZEL☆さんの5人で構成。2006年ごろから始めた栄広場での路上ライブはほぼ毎週末行い、口コミなどで徐々にファン層を広げ、後期では約400~500人を集めるまでに成長した。バンドは8月11日にリリースされるシングル「LIAR(ライアー)」でメジャーデビュー。同曲は7月から放送されるTBS系ドラマ「ハンマーセッション」の主題歌にも決まっている。
「約8割が女性ファンだが、年齢層は中高生から年配の方までと幅広い」と話すのは同バンドをデビューへ導いたレーベル、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズの斉藤渉さん。「本格派ロックバンドのスパイエアー。激しいロックをかき鳴らす反面、栄広場周囲の店舗に音を出すことを承諾してもらいにあいさつに回ったりするなど、謙虚な姿勢を崩すことがなかった」とし、「女性を引き付けるクールなイメージのボーカル・IKEと、お笑い系なトークがうまいドラムのKENTAとギターのUZ、ふわっとした妖精のようなDJのENZEL☆と、全体をうまくまとめているリーダーのMOMIKE。5人のキャラクターがしっかりと立っていることがバンドの大きな魅力」と紹介する。
「栄広場での100回記念ライブは、本来なら昨年の4月に予定していたもの」と斉藤さん。「開催直前にボーカルが肺気胸になってしまって実現できていなかった幻のライブ。これから、無料の野外ライブは簡単にはできなくなってしまうので、ぜひ多くの方に見ていただきたい」と呼びかける。
栄広場での最後の路上ライブは15時からを予定。