大須・赤門通沿いに7月17日、イタリアンカフェ「Biscotti・Cafe(ビスコッティ・カフェ)」(名古屋市中区大須3、TEL 052-263-0571)がオープンした。同店は、栄で名古屋めしとイタリアンを融合した「なごタリアン」メニューを展開する「TRATTORIA Biscotti(トラットリーア ビスコッティ)」(錦3)の姉妹店で、運営はファンダイニング。
コンセプトは「イタリアンファストフード&カフェ」。「栄の店でイタリアパンを使ったバーガーやリゾットコロッケをテスト的に提供したところ評判が良かったので、テークアウトを中心とした店を食べ歩きの街『大須』に出店することに決めた」と同社社長の小玉喜之さん。店舗面積は約20坪で、テーブル席16席と立ち飲みスペースを用意。テークアウトにも対応する。
メニューは、「トラットリーア ビスコッティ」と店長を兼任する田中さんが考案した。「おすすめ」は、イタリアパンを使ったメニューとリゾットコロッケ。イタリアパンは「パヌッツォ」「フォカッチャ」「チャバタ」の3種類を使う。中でも、モチモチとした食感が特徴の南イタリアのパン「パヌッツォ」を使ったサンドイッチは小玉さんと田中さんの一押し。「サラダ系のサンドイッチなので、あさっりしていて体にもいい」(小玉さん)。メニューは「ヴェルサルディ(イタリアン野菜)」(450円)、「カプレーゼ・デ・プロシュート(生ハム・トマト・モッツァレラチーズ)」(580円)など。
フォカッチャを使ったバーガーは、ハンバーグやチキン、フィッシュなど定番のメニューから、同店が「なごタリアンソース」と呼ぶ名古屋名物「あんかけソース」を使った「なごタリアンバーガー」までを展開する。価格は480円~。北イタリアのパン「チャバタ」は、ドルチェ「ティラミスチャバタ」(380円)に。
香草スープで炊き込んだリゾットのコロッケ「リソ丸」は「アランチーノと呼ばれるシチリア名物でイタリアンファストフードの代表格」。価格は1個350円。ドリンクカップの上にフードカップを重ねることができる2層式の容器は「片手にフォークを持ちながらドリンクを飲みつつ、リゾ丸を食べられるので食べ歩きに最適」という。そのほか、ジェラードやトロピカルスムージーなども用意する。
オープンして半月。「大須は時間帯や曜日で客層が変わる」と小玉さん。「夜は食事も提供しているので、お客さんに使い方を決めてもらえれば」という。「大須の街は、近くの店の人が気軽に声をかけてくれてとてもフレンドリー。自分たちも街に溶け込んで大須発のイタリアンファストフードを提案していければ」と意気込みをみせる。
営業時間は11時~21時。水曜定休。夜はアルコールやパスタ、ピッツァなどの食事メニューも用意する。