東桜のフレンチレストランがテークアウト専門店-相乗効果目指す

左=「イグレック アサイ」オーナーシェフの浅井康史さん、右=「イグレックアサイ プティット プロヴァンス」シェフの西田清子さん

左=「イグレック アサイ」オーナーシェフの浅井康史さん、右=「イグレックアサイ プティット プロヴァンス」シェフの西田清子さん

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 2004年にオープンしたフランス料理レストラン「イグレック アサイ」(名古屋市東区東桜1、TEL 052-955-1909)が7月11日、テークアウト専門店「イグレックアサイ プティット プロヴァンス」をイグレック アサイが入居するビルの1階にオープンした。

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 店舗面積は約11坪。店内には広い厨房を設けたほか、ショーケースには「フランスの伝統的な家庭料理」をベースにしたテークアウト用の料理や、同店オリジナルワインなどを並べる。「特に自慢のメニューは、フランス家庭料理の定番のオードブルケーキ『ケークサレ』」と話すのは同レストランシェフの浅井康史さん。「プティット プロヴァンスからまずこの料理を発信したい。簡単でおいしく、地方の特色がよく出るこの料理をぜひ多くの人に食べてもらいたい」と意気込む。

 フレンチレストランがテークアウト店を開いたことについて、浅井さんは「フランスの文化に触れていくうちに多くの3つ星レストランは必ず『ブティック』を併設しており、そこでレストラン関連商品やレストランの価格帯とは違う商品が並んでいることを知った」とし、「そうした文化に触れるうちに、いつか自分の店でもブティックを持つことが夢になった」と振り返る。レストラン利用客から、「小さい子どもと一緒にレストランの食事がしたいと要望があったこともきっかけの一つ」とも。

 「気軽に購入できるテークアウト料理を通して『イグレック アサイ』の味を知ってもらったり、家庭での気軽なフランス料理の楽しみ方、前菜やワインについてのお話をお客さまにお話できたり…。『プティット プロヴァンス』はお客さまとのコミュニケーションを取れる場であり、距離感を縮めることができる場」とほほ笑む浅井さん。「2階のレストランで食事をした方が、ご家庭でも味を楽しんでいただけるように。またレストランには行きにくいと思っていらっしゃる方が1階で味を知って、レストランに来ていただけるようになったり…。テークアウト店はより幅広く多くの方にフランス料理を楽しんでもらえるようにと長年温めてきたアイデア」。

 「イグレックアサイ プティット プロヴァンス」の厨房に立つのは、浅井さんの元で修行を積んだシェフの西田清子さん。「名古屋は食文化でも保守的と言われているが、そこにしっかりと情報発信をし続けていくことが大切だと思っている」と浅井さん。

 料理は、ケークサレ(680円~)、キッシュ(380円~)、ランチボックスセット(650円)、サンドイッチ(430円)、サラダ(360円~)、オリーブ(100グラム=420円~)、ズッキーニの冷製スープ(520円)、プリン(180円)など、スイーツも含めて常時約30種類をそろえる。「メニューは頻繁に変えるのではなく『これだ!』と自信を持てるものを徹底的に提供していきたい。そうすることでスタッフのスキルが上がるし味も均一に保てる。季節ごとにはメニューをアレンジするので、『季節のおいしいものがある』と思ってもらえれば」。

 営業時間は11時~22時。月曜定休。

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