radiko.jpが中京地区で実用化試験配信開始-10月の本配信目指す

中京地区「radiko.jp」配信に向け意気込む各局のアナウンサーやパーソナリティー

中京地区「radiko.jp」配信に向け意気込む各局のアナウンサーやパーソナリティー

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 AM/FMラジオをインターネットで放送と同時に聞くことができる「radiko.jp」の実用化試験配信が3月25日、中京地区で始まった。運営はradiko(東京都港区)。

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 「radiko.jp」は地上波ラジオ放送をCMも含め、そのまま同時に放送エリアに準じた地域に配信するサイマルサービス。都市部における高層建築、雑音などによる難聴取の問題やそれに伴う端末の減少化対策として、地上波ラジオを補完することを目的に昨年12月、関東7局、関西6局で本配信を開始した。

 同サービスは誰でも気軽にパソコンやiPhone、スマートフォンなどでラジオ番組を聞くことができるのが特徴。現時点で平均週間延べ聴取回数は300万回~400万回、昨年リリースした「radikoガジェット」は、約160万DL、iPhone版、Android版公式アプリも約150万DLされている。

 中京地区では、中部日本放送、東海ラジオ放送、岐阜放送、日経ラジオ社、ZIP-FM、三重エフエム放送(三重県のみ配信)、エフエム愛知の7局が参加。今年10月の本配信を目指す。

 記者発表でエフエム愛知の武藤久夫編成事業部長は「パソコン、スマートフォンなどで気軽に聞けるようになることにより、ラジオになじみのない若い世代など聴取者の増加が見込める」とし、「災害を通してラジオの有用性が再認識されている。ラジオを通じてのコミュニケーションを大切にし、今まで以上に番組内容に磨きをかけ各局が切磋琢磨(せっさたくま)して運営していきたい。ラジオの魅力、楽しみ、必要性を感じてもらえると確信している」と力を込める。

 radikoの岩下宏社長は「アンケートによると今の聴取者の4割はラジオを初めて聴いた、(ラジコで)再び聴くようになった人たちで構成される。これを聴取者拡大ととらえ、ラジコを通して地上波が再び元気になってもらえるよう今後も活動していきたい」と意気込みを語った。

 現在、「radiko.jp」では東日本大震災への緊急対応としてエリア制限を解除し日本全国で聴取可能となっている。これに伴い、中京7局の実用化試験配信も日本全国で聴取可能。中京7局が本来の実施エリアに戻るのは4月1日を予定している。

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