音楽を通して仏の教えを伝えるお坊さんバント「G・ぷんだりーか」が8月21日、自主制作でファーストアルバム「ほとけの願い」をリリースした。
「お寺やお坊さん、仏教をもっと身近に感じてほしい」という思いから現役の住職が集まり、音楽を通して布教活動を続けるお坊さんバンド「G・ぷんだりーか」。ポップでキャッチーなメロディーに、仏の教えを織り交ぜた歌詞をのせているのが特徴。
ファーストアルバムのタイトルは「ほとけの願い」。「『ほとけ』の願いを歌にのせ、『いのち』の教えを声高らかに伝えるという熱い思いが込められている」とバンドリーダーの佐々木さん。今回制作した11曲入りのアルバムは、「若い世代にも仏教に興味を持ってほしい」と聞きやすい曲調はそのままに、ロックテイストな曲を多くした。
制作のきっかけは、8月21日に名古屋別院(=東別院、名古屋市中区橘2)で行われた夏祭りへの出演が決まったことから。多くの人が訪れるため「なんとか売り上げを被災地の義援金に回したい」とメンバー全員のスケジュールが合わない中、構想・制作共に1カ月という強行スケジュールで仕上げた。今後も売り上げは、活動資金を除く全てを義援金に充てる予定。
結成から1年4カ月。本職の合間をぬい限られた時間の中で音楽活動を続けて来た「G・ぷんだりーか」。お寺や祭り、イベント、教育施設、企業など出掛けた場所は幅広く、行ったライブは約40回を数える。「どういう場でも、(仏の教えが)求められているものだと感じた。やってきたことに間違いがなかった、受け入れてもらえたと思えた1年だった」と佐々木さん。「出掛けた先々で温かく迎え入れられたことが印象的だった」と振り返る。
昨年4月に発売したシングルCD「いのちの輝き/念仏ブギ」は、初回作成した1000枚は完売。増版した1000枚も「残りあとわずか」という。「音楽活動はあくまでも布教の手段。このアルバムが少しでも仏教に関心を持つきっかけ、仏の教えを伝えるきっかけになれば」と期待を寄せる。
価格は2,000円。ライブ会場やホームページで販売している。