「大須商店街」(名古屋市中区大須)と「サークルKサンクス」(本部=東京都中央区)が共同で開発した「大須商店街オリジナル」商品が2月12日から、愛知、岐阜、三重、和歌山の4県の約1630店で販売されている。
「大須商店街フェア」と題した同企画は、「日本一元気な商店街」と言われる大須商店街に、サークルKサンクス側から「大須らしいお弁当を作ってはどうか」と1年前に提案があったことから始まったという。「大須の元気な様子を広くPRすることで、名古屋から東海全体を元気にすることができれば」との思いを込め、大須商店街連盟が全面協力することが決まった。
「開発にあたり、大須らしいということはどういうことかとあらためて商店街のみんなで考えた」と振り返るのは大須商店街連盟の中野浩幸さん。「大須は、老若男女、国籍問わず、さまざまなライフスタイルの人たちが多く集まる『ごった煮』のような街。食べ歩きのグルメ文化も根付いており『大須名物』もいくつかある。そうした賑やかな個性が、コンビニで販売する食品で表現できればと考えた」という。
開発には、唐揚げ店「李さんの台湾名物屋台」の李さん、老舗喫茶店「コンパル」の播磨さん、イタリアンレストラン「チェザリ」のパシュクアーレ牧島さんの3人がメーン監修として名を連ねた。また大須商店街で「大須案内人」として活躍する千夏さんは「主婦の目線で」監修に参加。大須商店街を拠点に活動を続けるアイドル「OS☆U(オーエスユー)」も「若い人の目線」でアドバイスするなどし、開発に参加した。
販売商品は、「李さんの台湾名物屋台」で人気の「ラージャン唐揚げ」をイメージした空揚げをメーンに、エビフライ、ナポリタン、肉団子、ひじきの煮物、シューマイを詰め込んだ「お好み詰め合わせ弁当」(525円)、弁当でも使っている空揚げと大須名物の天むすを組み合わせた「ばくだんむすび」(260円)、名古屋めしとして定着しつつある「イタリアンスパゲティ」と「あんかけスパゲティ」を組み合わせた「鉄板焼き風あんかけスパゲティ」(420円)、コンパルの人気メニュー「海老フライサンド」と「コーチン玉子サンド」をイメージして商品化した「海老かつとたまご焼きのサンド」(290円)の4種類。
「今回の企画は、自分の店の看板だけでなく大須商店街全体の看板も背負っているので、開発には特に力が入った」と李さん。コンパルの播磨さんは、「サンドイッチはよくコンパルのものを研究してきてくれたんだと感じた。かなりコンパルで提供しているサンドイッチに近いものが出来上がった」と太鼓判を押した。
大須商店街フェア商品の展開は、2月25日まで。