非常食を定期的に宅配するサービス「yamory(ヤモリ)」は8月3日、「ボウサイ(=防災)」をテーマにした2つのイベントを開催する。運営は「R-pro(アールプロ)」(名古屋市中区大須2)。
同サービスは、地震などの災害時に必要な水やごはん、レトルトカレーなどの非常食を半年おきに宅配するもの。同社・岡本さんは「これまでの活動には人と人との関わりが存在せず、そこに違和感があった」と話す。「もっとリアルに人と人がつながることが重要だと考え、(同サービスの)第2ステージとして新しいコンテンツを始める。今回はそのキックオフイベント。参加者が活動を楽しみ、それが自然と『ボウサイ』になるような活動が目標」
カタカナ表記の「ボウサイ」について岡本さんは、「堅苦しくて取っつきにくい『防災』のイメージを変えるため」と話す。「本当は『防災』に変わる言葉にしたいという思いもあるが見つからず、やはり『防災』という言葉が一番分かりやすいので、カタカナにした」とも。
1つ目は、市民大学「大ナゴヤ大学」で「ナゴヤのボウサイをデザインしよう」をテーマに授業を開催。NPO法人「遠野まごころネット」の木寅健吾(きとらけんご)さんを講師に迎え、「被災地支援の経験からナゴヤのボウサイをデザインする」トークセッションと「楽しいボウサイを考える」ワークショップを展開。開催時間は15時30分~17時30分。前日までに、大ナゴヤ大学のホームページで申し込みが必要。
2つ目は、地震や災害、防災について「飲みながら食べながら気軽に」話し合う「bosai drinks(ボウサイドリンクス)」。初回は「大切な人・守りたい人とボウサイ」がテーマ。開催時間は18時30分~20時30分。同サービスのホームページで申し込みできる。
「ボウサイは人ごとではないけれど、なかなか手が付けづらいもの。面倒くさそう、面白くなさそう、今じゃなくても良さそう。でも備えなければボウサイじゃない。だったら一緒に面白く、そしてかっこよくて日常的なものに変えていきましょう」と、岡本さん。「(同イベントには)『自分がまず楽しんでボウサイのイメージを変えていこう』という20代~30代の方にもたくさん集まってほしい」と、参加を呼び掛ける。