名古屋市内の栄、錦などで10月19日、「3.11以降の日本の再生と復活」をテーマにしたパレード「太陽のうた」が開催され、約70人の市民が参加した。
同企画は愛知県内で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」のプログラムの一つ。企画したアーティストのマーロン・グリフィスさんはトリニダード・トバゴ出身。「マス」と呼ばれる故郷のカーニバルでコスチュームデザイナーとして活躍した後、観客も参加できるパレードの作品を世界各地で制作。2009年より名古屋を拠点に活動している。
今回は「3.11」以降の東北、日本の再生、復活をテーマに、復活のシンボルである不死鳥をモチーフにした衣装をデザイン。愛知芸術文化センターに集まった参加者は鮮やかな衣装を身に着け、グリフィスさんを先頭に錦方面に向けてパレードを開始。最後に長者町で開催されている「長者町ゑびす祭り」の中を進み、約1.5キロの距離を歩いた。
パレードを終えたグリフィスさんは「ホッとしているが、終わったことが残念でもある。8月のトリエンナーレ開幕直後にもパレードをしたが、今回は地元の祭りの中を通ったので、全く違う印象になった。名古屋の皆さんの協力に感謝している」と話した。