名古屋テレビ塔(名古屋市中区錦3)の3階会議室で9月6日、「国際協力はじめのイッポ講座」が開かれ、フェアトレードに関する映画上映とトークショーが行われる。
主催のCocoagora(ココアゴラ)は、2011年4月から活動するボランティアグループ。NGOに興味や関心がある20~30代の学生や社会人、約20人が参加する。「旅」や「国際協力」、「多文化共生」をキーワードに、ワークショップや講演会などを企画運営する。「アゴラ」はギリシャ語で「集まる」を意味し、「ココアゴラ」は「ここに集まれ!」という思いが込められている。
7月6日に第1回を開催した同講座。「若者」と「国際協力」をテーマに、NGOへの就職ナビや合宿、トークショーなど全4回を行う。
第3回は「フェアトレード入門」がテーマ。NPO法人ACE設立15周年記念映画「バレンタイン一揆(いっき)」の上映と3名のゲスト講師によるトークショーを行う。「入門にとらわれず、フェアトレードのことを知っているひとも一緒に学びましょう。新たな気付きがあるかも」と同スタッフの松井さん(フェアトレードなごや推進委員会委員所属)。
映画は、ガーナでスタディーツアーに参加した東京の3人の女子大学生が、日本に帰ってからフェアトレードに関する活動「バレンタイン一揆」を行う様子を描くドキュメンタリー。「何も知らない女の子たちがフェアトレードについて知っていく過程が、今回の講座のテーマにあっていて、分かりやすい映画」とも。
講師は、名古屋外国語大学の宮川公平さん、フェアトレーディングの林口宏さん、BASEY(ベイジー)の吉井由美子さん。開発途上国や国内の障がい者施設とパートナーシップを組んで、アクセサリーやデーリーアイテムの企画制作を行う吉井さんは「それぞれが与えられたポジションでできることを協力して行い、高品質なものを適正な価格で提供したい」と笑顔で話す。同スタッフの加古さんは「豪華ゲストが集まる貴重な機会。講師のみなさんは世界の問題を定義して、形にしている。実際に活動しているひとから話を聞いて、理解を深めて、フェアトレードを身近に感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
「1回ごとに完結しているので、今回からの参加もお待ちしています。第4回は『多文化共生』をテーマにして、10月5日に行いますので、そちらもぜひご参加ください」(加古さん)
開催時間は13時30分~17時。参加費=1,500円。定員30人(申し込み先着順)。詳細はココアゴラの活動ブログで確認できる。