熱田神宮近くの白鳥庭園(名古屋市熱田区熱田西町2)で10月19日、名古屋まつり「エシカル&ESDでいきましょ!」が開催される。主催は、エシカルなごや推進委員会(中区錦3)。
同地区で2010年に開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の記念イベント「第4回 エシカル・デー・なごや2014」の一環。同イベントのテーマは「地球上の多様な命のつながりを大切に、環境・人・社会に優しく美しく」。
「『エシカル』は、自分優先でなく、他人や自然やすべての命を思いやり、支え合い、つながっているという概念」と同会代表の原田さとみさん。「自然の摂理を大切するエシカルという概念を生かし、優しく美しい地球を未来へ受け継げるよう、イベントを続けていきたい」と話す。
今年11月に名古屋で開かれるESDユネスコ世界会議に関連して、今回はイベントタイトルに「ESD」を加える。「ESDとは、環境、貧困、人権、平和、開発といった、現代社会の課題を自らの問題ととらえ、これらの問題を解決していくことや持続可能な社会を創造していくために学び、新たな価値観を生み出し、行動・活動することで、それはエシカル(思いやり)の理念も同じ。ESDユネスコ世界会議の成功と、成熟した思いやりある未来を築く歴史の1ページとなるよう願いを込めて、ともに盛り上げていきたい」と意気込む。
同園内の芝生広場に設営するステージでは、「Little Hills Jazz Orchestra」によるオープニングライブから始まり、トークイベントやエクササイズ、ESDをPRするキッズユニット「sweet magic」による歌と踊りのステージも。毎年恒例となった「フェアトレード&エシカル・ファッションショー」では、名古屋テレビ塔(中区錦3)1階のセレクトショップ「エシカル・ペネロープTV TOWER」の代表でもある原田さんの解説も。最後は参加型ライブ「ADEC&taco-bowのタイココミュニケーション」でフィナーレを迎える。
同広場内の「エシカル・マルシェ」では「人・環境・社会に優しく美しいエシカルな店」が出店し、服飾品や雑貨、コーヒーや紅茶、野菜、ハチミツ、菓子類や弁当など、自然農法・地産地消の商品や伝統的な製法、手づくりの商品を販売する。そのほか会場内では、清羽亭での「エシカル市民茶会」(一席500円、当日予約制)や、マンモグラフィ検診車によるワンコイン乳がん検診、謎解きアトラクションやワークショップも開く。
開催時間は9時~17時。入園無料。