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人間社が「名古屋テレビ塔クロニクル2」出版 テレビ塔の過去と未来語る

書籍「名古屋テレビ塔クロニクル2」を編集した米山拓矢さん

書籍「名古屋テレビ塔クロニクル2」を編集した米山拓矢さん

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 「中部電力MIRAI TOWER(旧・名古屋テレビ塔)」(名古屋市中区錦3)の歴史をまとめた書籍「名古屋テレビ塔クロニクル2 ミライタワーの未来」が1月29日、人間社(千種区今池1)から発売された。

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 名古屋テレビ塔の過去と未来を豊富な資料とインタビューでまとめた第2弾。2018(平成30)年に出版した第1弾では、名古屋テレビ塔が1954(昭和29)年に日本初の集約電波鉄塔として開業してからの70年の歴史をまとめた。

 第2弾となる同書は、2022年にタワーでは初となる国の重要文化財に指定されたことと、日本でラジオ放送が始まって100年を迎えることを記念しての企画。重文指定に至るまでのドラマ、2019年の大規模改修以降の出来事などを取り上げる。

 編集を担当した樹林舎の米山拓矢さんは「半世紀前に塔内で働いていた放送局員に当時の日常を語っていただいたり、名古屋人なのにまだ上ったことのないという書店員さんに初登頂の体験記を頼んだり、テレビ塔を題材に歌人に作歌をお願いしたりした。数人の編集担当で知恵を絞った」と振り返る。

 名古屋テレビ塔・大澤和宏社長、中部日本放送・夏目和良相談役、ジブリパーク制作全体を指揮した宮崎吾郎さん、建築史家・村瀬良太さんらが、名古屋テレビ塔の思い出、今後のミライタワーと名古屋の街づくりについて思いを語ったインタビューのほか、直木賞作家の大島真寿美さん、アナウンサーの三宅民夫さんらの寄稿も掲載している。

 米山さんは「2011年にテレビのアナログ放送が終わり、その記憶が失われつつある今、放送に関する歴史や文化、技術について改めて記録に残すことも試みた。手に取っていただけたら」とアピールする。

 仕様はB5判、226ページ。価格は2,200円。

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